アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、glafit株式会社(和歌山県和歌山市)と連携し、電動バイクでサファリエリアを周遊する16歳以上限定ツアー「サファリ Eバイククルーズ」を開始する。草食動物へのフィーディング体験を組み合わせ、免許不要の特定小型原動機付自転車を使う。
ツアーは、アドベンチャーワールドが園内ツアーとして提供し、glafitの電動バイクを採用する。参加者が電動バイクで移動しながら、ムフロン、ニホンジカ、ヒマラヤタール、アクシスジカに限ってフィーディング体験をする。glafitが展開する電動バイク活用の観光体験「WANDERIDE®」を園内ツアーとして導入する取り組みで、車両はサファリエリアの飼育スタッフが監修し、キリンやシマウマの模様をあしらった。
各回10台・5回運用
運用は各回10台とし、利用時間は最大60分。時間帯は午前10時40分、午前11時40分、午後0時40分、午後1時40分、午後2時40分の5回とする。場所はサファリエリアのうち草食動物エリアに限定し、対象年齢は16歳(高校生)以上でヘルメット着用を義務づける。
20日にはメディア向けのプレスプレビューを開き、同日に来園した一般ゲストも新コンテンツを体験できる。予約は動物園・水族館アプリ「Terravie」で受け付け、当日に空きがある場合はケニア号のりばチケットカウンターでも取り扱う。
電動バイクによる園内周遊は、草食動物エリアに限定した設計とする。参加者が動物の近くを移動しながら体験することを踏まえ、静かな走行音で動物を驚かせにくい点を打ち出す。見た目は自転車に近いが、ペダルをこがずに進むタイプの車両で、免許不要の特定小型原動機付自転車を採用する。
アドベンチャーワールドは運営元が株式会社アワーズで、1978年4月に開園した。園内では120種1,600頭の動物を飼育する。今回のツアーは、既存のサファリ体験と組み合わせて提示する新たな体験コンテンツとなる。glafitは2017年9月に設立された電動パーソナルモビリティのメーカーで、開発から製造、販売まで手がけている。
モビリティを活用した観光体験は国内で広がっている。公的資料によると、日本国内の電動キックボードや電動バイクの市場規模は2024年に約500億円と見込まれ、特定小型原動機付自転車への需要が高まっている。観光分野でも、体験型観光市場は2025年に国内約3兆円に達するとされ、移動手段と体験を一体化させた商品設計が各地で進む。動物園・水族館分野では電動カートの貸し出しなど電動モビリティの活用がみられる一方、サファリエリアを電動バイクで周遊し、フィーディング体験も組み合わせる形の取り組みはまだ限られる。
免許不要車両で運用
ツアーで使う車両は、16歳であれば運転免許なしで利用できる特定小型原動機付自転車とする。走行範囲はサファリエリアの草食動物エリアに絞り、フィーディング体験もムフロン、ニホンジカ、ヒマラヤタール、アクシスジカの4種に限定する。
提供体制は、アドベンチャーワールドが園内ツアーとして運営し、glafitが電動バイクを提供する役割分担とする。車両デザインは飼育スタッフが監修し、キリンやシマウマの模様を採り入れた。予約はTerravieでの事前申し込みを基本とし、当日に空きがある場合はケニア号のりばチケットカウンターでも受け付ける。実施は小雨決行、荒天中止とし、天候に応じて運用を切り分ける。
アドベンチャーワールドは20日にプレスプレビューを実施し、同日から一般ゲストの体験も受け付ける。園内運営主体と車両提供主体を分けつつ、予約アプリと当日窓口を組み合わせた販売体制をとることで、新たなモビリティ体験型ツアーの本格展開を図る。
