障害者の就労支援を中心にソーシャルビジネスを展開する株式会社ゼネラルパートナーズ(東京都千代田区)は3月13日、同社が運営する就労移行支援事業所「atGPジョブトレIT・Web」において、「クリエイターズスクランブル」をオンラインで開催することを発表した。IT・Web分野の障害者人材について、企業の採用担当者などにスキルを知ってもらうことを目的とした見学会となる。
企業人事や採用担当者が、IT・クリエイティブ職の障害者雇用を検討する際の参考情報を得る機会とされている。見学会では利用者のプレゼンテーションを通じて実際のスキルを可視化し、企業と障害者との相互理解を促す場とする。ゼネラルパートナーズは自社の就労移行支援事業を基盤とした障害者雇用支援を拡大しており、この企画もその一環だ。
オンラインで開催、採用担当者が参加
イベントはオンライン会議システム「ZOOM」で実施される。参加には事前申し込みが必要で、参加者には個別相談会の時間も設けられる。当日は企業紹介に加え、利用者による約1時間半のプレゼンテーションを予定している。企業はこの場を通じて障害者のWebスキルや業務適性を把握する機会を得る構成になっている。
同社によると、atGPジョブトレIT・Webはデジタルハリウッド社と提携し、Web制作を中心とするスキル習得を支援している。参加者は実際に受講者の成果発表を視聴できる形式を取り、採用につなげる姿勢を示す狙いがある。
雇用率引き上げを背景、理解促進の機会拡大
背景には、2026年7月に予定されている障害者雇用率の引き上げがある。厚生労働省は民間企業の法定雇用率を2.7%とする方針を示しており、各企業にはより多様な職域での採用が求められている。企業側では、適性把握や職務設計の課題を抱える例が多く、就労支援事業所との連携を模索する動きが強まっている。
ゼネラルパートナーズは2003年の設立以来、専門的な人材紹介や就労支援を通じて障害者の就職・転職を支援してきた。自社による調査研究機関「障がい者総合研究所」や情報発信メディア「Media116」も運営し、雇用の質や理解促進に関する知見を蓄積している。
就労支援の連携体制を強化
今回の見学会では、企業・支援者・障害者が双方向でつながる場を設定する点が特徴とされている。ゼネラルパートナーズが提携先として挙げるデジタルハリウッドが教育面を担い、同社はその成果を企業側に紹介する役割を果たす構成だ。これまでも渋谷などで複数回開催されており、今回がオンラインによる展開となる。運営は「希望者への個別相談」を含む形で進められ、参加者は申し込み後に指定URLでアクセスする。
ゼネラルパートナーズは障害者支援に関する複数の事業を有し、農業生産事業を含むモデル展開などでも法人向け連携を進めている。今回のオンライン見学会は、企業人事における実務理解を深める試みの一環と位置付けられる。