株式会社GENDA(東京都港区)は、北米事業の経営体制を強化するため組織再編を実施する。北米の事業管理機能を再構築し、米国ではKiddleton US, LLC、カナダではKiddleton Canada, Inc.が事業統括を担う。両国におけるコーポレート機能は新設のGENDA Americas, Inc.に集約し、商号変更を含む新体制を整える。
今回の再編は、現地での意思決定の迅速化と営業提案力の底上げを狙うものだ。GENDAグループが展開するミニロケ(小型アミューズメント施設)約12,000箇所の運営を効率化し、日本との連携を深める。エンターテインメント事業全体の競争力向上を図り、グローバル事業戦略の中核を担う体制構築が目的とされる。
米国とカナダで新体制整備
再編では、コーポレート機能をGENDA Americas, Inc.に集約する。同社は2019年設立の旧Kiddleton, Inc.で、2026年3月1日付で現在の社名に変更される予定だ。
米国事業を担うKiddleton US, LLCは、1995年設立のNational Entertainment Network, LLCが同日に改称し、カナダ事業を統括するKiddleton Canada, Inc.も同様に、1975年設立のPlayer One Amusement Group Inc.から商号を改める。
3法人は北米市場におけるGENDAグループの主軸となり、経営・運営両面での連携を強化する。グループ内で分散していた管理機能を一本化することで、各地での事業方針を統一し、オペレーションの標準化を進める構想だ。
約1.2万箇所のミニロケ展開
GENDAは北米で12,000以上のミニロケを運営している。
ミニロケは商業施設や店舗に設けられた30台以下の小規模なゲームコーナーで、米国およびカナダ各地に設置されている。今回の再編で、各地の拠点間で運営ノウハウを共有し、ゲーム機や顧客管理の改善策を加速度的に実施する体制を整える。
同社は日本国内を含め、アミューズメントやカラオケ、フォトスタジオなど約1,100店舗を運営しており、北米・欧州・アジアにも拠点を持つ。
ミニロケはこうした事業群を結ぶ国際的ネットワークの一部として位置づけられ、日米間を繋ぐプラットフォームの役割が高まっている。
北米市場での競争力確保
GENDAは2018年設立のエンターテインメント企業で、アミューズメント、ライフスタイル、ツーリズムなど複数分野を展開してきた。今回の再編は、成長が続く北米市場での事業推進力を高めるための施策だ。現地法人同士の機能統合により、販促やコンテンツ企画の判断を現地主導で行えるようにし、迅速な営業展開を目指す。
外部環境として、北米では娯楽施設需要が安定的に推移している一方、運営コストや機器調達の価格上昇が課題となっている。組織を集約して重複コストを抑制することが、今後の事業安定化につながるとの見方が業界内にある。
また、地域ごとに異なる規制・商習慣への対応を迅速化することも、競争力維持の鍵になるとされる。
今後の注目点
3法人の新体制は2026年3月に発足する見通しで、役員人事や統括機構の運用開始が順次進む。
GENDAは北米市場を重要エリアと位置づけ、今後の店舗展開やミニロケ拡充を支える共通基盤として本体との連携を深める方針だ。今回の動きは、同社の国際事業が新たな統制段階に移行する過程といえる。
