株式会社GENDA(東京都港区)は、株式会社壽屋(東京都立川市)と業務提携契約を締結した。壽屋の知的財産(IP)創出力や製造力と、GENDAが運営するアミューズメントやカラオケなどのエンタメ・プラットフォーム事業を組み合わせ、北米・欧州・アジアを中心とした海外展開を進める。両社がこれまでに行ってきた協業関係を土台に、グローバル市場での事業基盤強化を図る。
GENDAは、「世界中の人々の人生をより楽しく」を理念に掲げ、エンターテインメント業界でのM&Aを通じた成長を推進している。今回の提携では、壽屋が有するフィギュアやプラモデルなどの製造・IP展開力と、GENDAの運営基盤を生かし、実店舗やイベントによる体験提供をグローバル規模で進めることを目的としている。エンタメ・プラットフォーム事業とエンタメ・コンテンツ事業という2軸体制の中で、上流のIP創出と下流のリアル展開を接続させる取り組みだ。
北米・欧州・アジアで展開加速
GENDAは国内外で約1,100店舗、ミニロケ約13,000箇所を運営している。北米、欧州、アジアなど複数地域に広がる拠点を生かし、壽屋のIPを活用した商品展開やリアルイベントを実施する計画を示した。展開地域を具体的に示したうえで、グローバル市場全体での認知向上を狙う。
また、壽屋は創業から73年を迎える老舗ホビーメーカーであり、製販一体の体制を持つ。プラモデルやフィギュアなどの自社開発商品を中心に、オリジナルIPをグローバルに展開している。これらの要素が、GENDAの複合エンターテインメント網と接続されることで、広域的な事業スケールを固定する動きとなる。
GENDAのグループはカラオケ、フード&ビバレッジ、ライフスタイルなど多様な事業領域を有しており、これらを横断的に連携させる構想を明示した。「shop-in-shop」形態を含む既存協業の延長線上で、顧客のライフサイクル全体への接点拡大を進めるとしている。
GENDAと壽屋の連携体制
本提携では、開発・製造を壽屋が担い、アミューズメントやカラオケなどのリアル領域での展開をGENDAが担う形を取っている。IP創出段階からのメディアミックスにおいて、GENDAがリアル体験やプロモーションの役割を持つことが明らかにされた。協業の枠組みは、既存の信頼関係に基づく継続的なものとされており、共同のエコシステムを構築する方針だ。
提供形態は単発企画にとどまらず、事業ポートフォリオ全体に広がる形式をとる見通しが示されている。数量や販売期間などの具体的条件は現時点で明示されていないが、海外展開を通じた協働の機会は複数地域で並行して進む計画となっている。
運用にあたっては、GENDAの既存施設網をチャネルとして活用し、対象地域を明確に設定する一方で、各地域でのIP展開内容(商品・イベント形式など)は柔軟に取り扱う形をとる。
同様の取り組みとして、GENDAは前年度にブシロードとも海外展開を軸とした業務提携を行っており、IP活用に関する横断的な協働枠を持つ。今回の壽屋との提携は、それに続くIP×プラットフォーム型の連携事例にあたる。
今後の焦点は、両社が保有する事業資源のすみ分けと、各拠点での実施範囲の具体化にある。今回の発表は、GENDAグループがグローバルIP連携のプラットフォーム化を進める流れの一環と位置づけられる。