株式会社ガーデン(東京都新宿区)が運営する味噌らーめん専門ブランド「萬馬軒」は、「萬馬軒 西新宿店」を23日にオープンする。萬馬軒ブランドでは6店舗目、新宿エリアでは4店舗目となる。新宿駅西口の徒歩圏に構え、ターミナル周辺の人流を取り込む狙いがある。
出店先は日本有数のターミナル駅である新宿エリアに位置する。ガーデンは同ブランドを味噌らーめん専門店として展開しており、西新宿店の開業を通じてブランドの認知度と存在感を高める。新宿エリアで店舗網を厚くすることで、ターミナル周辺の来街者を幅広く取り込む布陣を敷く。
新宿4店目の20席
「萬馬軒 西新宿店」は席数20席。営業時間は全日11時~23時で、オープン初日も同時刻に開店する。ガーデンは出店を継続し、来店者が萬馬軒の味噌らーめんを体験できる場を都市部で広げていく考えだ。
運営会社のガーデンは飲食事業と不動産事業を展開する。2006年に進出した飲食事業では計13ブランドを運営し、店舗数は212店舗(うちFC37店舗)。萬馬軒は都内を中心に展開を進めている。ガーデンは2015年12月設立で、東証スタンダード市場に上場している。
萬馬軒ブランドは、1号店「萬馬軒 渋谷店」を2022年に開店して以降、都内を中心に出店を重ねてきた。西新宿店は既存の新宿エリア3店舗に続く4店舗目で、ターミナル周辺の集客導線に合わせた店舗配置を一段と強化する形となる。
ガーデンの決算では、2025年2月期に飲食事業の売上高構成比が約70%を占め、店舗純増は10店舗超となった。多ブランドでの出店を同時並行で進める成長戦略がうかがえる。2026年2月期第3四半期でも新規出店5店舗を含む動きが続いており、店舗網の積み上げと並行して、新宿のような大型ターミナル周辺への展開を加速させている。
新宿駅西口の商圏は飲食店の集積が厚い。東京都の商業統計などに基づく推計では、新宿駅西口の飲食市場は年間売上高が約1兆円(2025年推計)とされる。来街者の構成は、ビジネスパーソンの昼食需要が6割、観光客による夜間の利用が3割を占めるとされ、平日昼から夜間まで客層が変化しながら需要が続く構図だ。新宿西口エリアでは外食店の純増率が2025年にプラス8%(駅徒歩5分圏)となり、出店環境の好調さが数字にも表れている。背景には訪日客の回復があり、新宿エリアの訪日客数は2025年に約1,500万人(前年比25%増)と推計され、飲食需要の厚みを支えている。
新宿西口で味噌らーめん需要を開拓
今回の出店は、新宿西口での店舗展開を継続する戦略の一環となる。味噌らーめん専門を掲げる萬馬軒にとって、新宿という大規模ターミナルでの接点を増やし、ビジネス客や訪日客を含む幅広い層の需要を取り込む狙いが強い。新宿エリアには味噌ラーメンを扱う競合店も複数あり、同ジャンルでの出店競争が続いている。
運営面では、全日11時~23時の長時間営業と20席規模の店舗設計により、昼夜のピークを通じた回転率の確保が課題となる。新宿エリアで4店舗体制となることで、店舗ごとのオペレーション設計や人員配置をどう最適化するかが今後の焦点だ。調達や物流を含むバックヤード体制と連動させながら、ターミナル商圏での多店舗展開を収益拡大につなげられるかが問われる。
