Fun Standard株式会社(福岡県大野城市)が展開する防災用品ブランド「PYKES PEAK」は、災害時や断水時に活用する簡易トイレ「救急トイレ」の累計販売数が18万個を突破した。地震や台風、豪雨による断水被害が続くなか、トイレ環境を確保するための備蓄ニーズの高まりを映した動きとなる。販売はECモールと自社サイトを主なチャネルとして伸ばしてきた。
「救急トイレ」は、専用袋と凝固剤をセットで用いる構造とし、災害時でも手順が分かりやすい点を特徴とする。Fun Standardは、断水や停電で水洗トイレが使用できなくなる状況を想定し、衛生環境を維持するための備えとして企画・開発した。製品は単体に加え、防災用品カテゴリーの一部としてもラインアップしている。
救急トイレ18万個到達
「救急トイレ」は、防災意識の高まりを背景に販売数を積み上げ、累計18万個に到達した。購入者からは、備蓄しやすいコンパクトな包装形態や、誰でもすぐ使えるシンプルな構造を評価する声が寄せられている。「備えておくだけで安心感が違う」「コンパクトで場所を取らず保管しやすい」「非常時に必要なものだと実感した」といった意見が挙がる。
「防災用品を見直すきっかけになった」「家族分としてまとめて購入した」といった声もあり、家庭内での備蓄体制を整える動きが広がっている。Fun Standardは、近年の地震や台風、豪雨による断水被害を踏まえ、災害時における深刻な生活課題のひとつとしてトイレ環境の確保を位置づける。断水や停電が続くと通常のトイレが使えず、衛生面の悪化や生活ストレスの増大につながるため、平時からの備えを訴えている。
同社は、自宅での保管・備蓄を前提に、省スペースで保管しやすい形状とし、家庭に加えオフィスや車載用としても使える汎用性を意識した設計とした。防災備蓄品としての用途を中心に、幅広い生活シーンでの導入を見込む。
供給面では、ECモールと自社サイトを主な販売チャネルとし、全国の個人・法人の需要に対応している。「救急トイレ」単体での販売に加え、防災用品群の中の一アイテムとしても展開している。
Fun Standardは、「PYKES PEAK」ブランドでアウトドア、スポーツ、フィットネス用品から防災用品、日用品までを企画・開発し、通信販売を通じて供給してきた。防災分野では、防災シリーズ「SONAERU(ソナエル)」を展開し、防災士が監修した災害用トイレなどを取りそろえる。救急トイレもその一環として、断水や停電に伴うトイレ機能の停止を補う製品として位置づけられている。
背景には、防災用品市場で簡易トイレや衛生関連商品の需要が高まっていることがある。地震・台風・豪雨によるインフラ障害が頻発し、避難所や自宅避難の場面でトイレ不足や衛生悪化が問題となる中、自宅に備蓄しておける簡易トイレへの関心が高まっている。こうした需要環境のもと、コンパクトな設計や扱いやすい構造が支持を集め、ECチャネルを通じた販売拡大につながっている。
EC中心の展開と多様な利用シーン
18万個という販売実績は、ECモールと自社サイトに販売拠点を集約した体制で積み上げてきた。利用シーンは家庭内のほか、オフィスの防災備蓄、車載用としての搭載など、多様な備蓄形態を想定。省スペースでの保管を前提とした仕様により、保管場所の制約がある都市部の住宅や小規模オフィスでも導入しやすくしている。
Fun Standardは、累計販売18万個という節目を機に、災害時や断水時におけるトイレ環境の維持が、生活インフラとして重要度を増しているとみている。今後もECを軸に供給体制を強化し、家庭・オフィス・車両など多様な場面での備蓄需要の取り込みを図る考えだ。
