福島日産自動車株式会社(福島県福島市)は、プロバスケットボールチーム「福島ファイヤーボンズ」との連携企画として、地域参加型応援プロジェクト「#やるっきゃない 梅満開プロジェクト」を実施する。福島日産の各店舗で来店客からメッセージを募り、集まった声を冠試合の会場で展示する予定だ。応援を「参加型の行動」へと広げる狙いを掲げる。
取り組みは、福島ファイヤーボンズが掲げるスローガン「#やるっきゃない」に連動する。福島日産は各店舗で、来店客に「#やるっきゃない」をテーマとしたメッセージの記入機会を設ける。日常生活や仕事、挑戦に関する想いに加え、チームへの応援も自由に記入できる形をとる。福島日産は、地域とスポーツの接点を創出する取り組みと位置づけている。
県内41店舗で募集
メッセージの募集期間は3月8日〜4月12日で、福島日産の各店舗で実施する。福島日産は福島県内に41店舗を構え、現在は富岡店が営業を休止している。冠試合は4月18日・19日に開催される予定で、募集したメッセージは試合会場で可視化する運びとなる。募集開始に先立ち、「フクニチャージ祭2026」の福島ファイヤーボンズブースでは来場者から多くの「#やるっきゃない」が寄せられたという。
本企画には福島ファイヤーボンズの選手および関係者も参加し、それぞれの「#やるっきゃない」のメッセージを寄せている。会場展示は、福島日産のシンボルツリーでもある「梅の木」をモチーフとしたものを想定している。店舗で集めた声を試合会場へつなぐ構成により、応援の表現を一体で見せる設計を示した。
福島日産は1938年創業で、企業メッセージでは、カーディーラーの枠を超えた社会価値の追求に触れ、人口減少や少子高齢化、過疎、SDGs、災害対策、復興といった課題解決を明記してきた。今回の企画は、店舗網を活用して地域の一人ひとりの想いを集め、スポーツの場で共有する流れを組み込んだ形となる。
外部環境では、福島県の人口動態や復興施策が企業の地域活動と重なりやすい局面もある。総務省の住民基本台帳に基づく2025年の人口増減では、福島県は前年比で-1.2%となり、人口減少が進む状況が示されている。厚生労働省の統計では、2025年の福島県の高齢化率は32.5%で、全国の29.1%を上回る。復興政策では、復興庁の資料で2025年度の福島県の復興予算が約1.2兆円とされ、スポーツを通じた地域の結束を推進する方針も示されている。企業側の地域貢献の言及と、スポーツを媒介にした参加機会の設計が同時に語られる背景には、こうした人口・復興のデータも重なる。
来店客と会場掲出
運用面では、福島日産の各店舗に来店した顧客を対象に記入機会を設け、募集期間を3月8日〜4月12日に区切る形をとる。集まったメッセージは展示する形を予定し、冠試合の会場での掲出へとつなげる。連携企画として、店舗での募集から会場掲出までを一連の取り組みとして示している。展示は「梅の木」をモチーフにする予定だ。
今後の焦点は、募集したメッセージの掲出方法の運用設計と、各店舗での記入機会の提供範囲を期間内でどう揃えるかにある。今回の動きは、福島日産が福島ファイヤーボンズと連携し、店舗で集めたメッセージを冠試合で展示する取り組みとして示された。
