株式会社フジ医療器(大阪市中央区)は、最高峰モデルのマッサージチェア「CYBER-RELAX マッサージチェア H24 AS-R2300」が「家電大賞 2025-2026」で健康家電部門・金賞に選ばれたと発表した。同賞は家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」とアイテム情報誌「GetNavi」が共同で開催し、読者投票のみで決める。フジ医療器の製品が同部門の金賞に選ばれるのは初めてという。
「家電大賞」は、その年の家電製品のなかから「ベストオブベスト」を読者投票のみで決定するアワードで、AS-R2300が健康家電部門・金賞を受賞した。フジ医療器は、近年注目されるAIを活用した健康管理の潮流を取り入れ、ユーザーの身体状況や疲労度を可視化・分析し、最適なマッサージにつなげる点を特徴としている。取り組みは、2001年の発売以来進化を続ける「CYBER-RELAX」シリーズの展開の一環だ。
AS-R2300は3月発売
「CYBER-RELAX マッサージチェア H24 AS-R2300」は2025年3月に発売した。AIによる分析とマッサージ提案を行うユーザーインターフェース「5D-AI NAVIGATION」を導入し、8インチの大型タッチパネルを採用した。もみメカ「5D-AIメカPLUS」と大容量のエアーバッグを組み合わせるマッサージコースは全40種類を用意する。
医療機器認証番号は306AHBZX00041000で、家庭用電気マッサージ器の管理医療機器に当たる。フジ医療器は健康・美容機器の製造、販売、輸出入を手がけ、ジョンソンヘルステック(台湾上場)グループの100%子会社。過去モデルでも家庭用電気マッサージ器としての認証取得実績があり、管理医療機器に位置づく製品群を複数そろえてきた。
家電 Watch(株式会社インプレス)とGetNavi(株式会社ワン・パブリッシング)の共同開催による今回の読者投票は、参加者数が前年比20%増の5万人超となり、投票母数の拡大が続く中での選出となった。健康家電部門では、パナソニックのAIマッサージチェアが銀賞を受賞し、AIを用いた疲労分析や提案機能が読者投票型アワードの主要な評価軸の一つとして浮かび上がった。
市場環境では、家庭用マッサージ器の市場規模が2024年に約1,200億円(前年比8.5%増)とされる。厚生労働省の統計では2024年の日本人の疲労自覚率が78%と高水準で、在宅での健康管理機器の需要拡大を後押ししている。AI健康家電市場は2025年に国内約500億円規模と見込まれ、疲労の可視化ニーズを背景にマッサージチェアが一定の比率を占めるとの見方がある。
読者投票型の選出
「CYBER-RELAX」シリーズは2001年の発売以来、もみメカの高機能化やエアーバッグ制御の高度化など、ハード・ソフト両面で進化を続けてきた。AS-R2300はシリーズから2025年3月に発売した最高峰モデルと位置づけられ、ユーザーの身体状況や疲労度の可視化・分析機能を前面に打ち出している。同社はこれまで「家電大賞」の健康家電部門で銀賞・銅賞を受賞した実績があり、今回が同部門の金賞として初の選出となった。
疲労度や使用シーンなど、身体の状態を示す項目をユーザーが選択し、AIが分析して最適なマッサージを提案する仕組みを採る。直感的な操作を可能にするため、大きな文字とアイコン表示を中心とした画面設計を採用した。グループ全体では、ジョンソンヘルステックグループ傘下として健康機器のAI技術開発を推進しており、AS-R2300の設計思想にもAI活用が反映されている。
供給・取り扱いは、家電量販店と自社のオンラインチャネルが中心となる。管理医療機器としての認証番号を明示し、医療機器としての表示・取り扱いルールに沿った流通体制を構築する。公的統計では、家庭用マッサージ器カテゴリの管理医療機器の認証件数が2024年に前年比10%増となり、認証取得を伴う製品投入が増えるなかで、フジ医療器は読者投票型アワードでの評価を獲得したかたちだ。
フジ医療器は、AIを活用した健康家電分野での開発を継続し、「CYBER-RELAX」シリーズの進化とともに市場での存在感を高める構えだ。今回の金賞受賞を機に、管理医療機器としての信頼性と、読者投票で支持を得た使い勝手や機能性を訴求し、家庭用マッサージチェア市場でのシェア拡大をねらう。
