東京都中央区のIT企業、株式会社ファーストイノベーション(東京都中央区)は、一般社団法人日本デジタル芸術スポーツ文化創造機構(東京都千代田区、通称JDAS)の副理事に、代表取締役社長の木ノ根雄志が就任したと発表した。就任による被害や業務影響は示されていない。外部流出や拡散の有無も含め、問題発生を示す情報はない。公式には就任を公表し、体制を整える構えだ。文化・芸術・スポーツ分野でのデジタル活用の動きに、実装面の支援が加わる点が波及しそうだ。
今回のJDAS副理事就任は、JDAS側が進める「デジタルテクノロジーを通じて学術・文化・芸術・スポーツの振興を図る」取り組みの体制強化に位置づく。ファーストイノベーションは実施主体として、WEB・SNS・AI領域で培ったデジタル戦略と実装力を生かし、文化資産とデジタル技術を結びつける取り組みを推進する。狙いは、文化・芸術・スポーツ分野における新たな価値創出と、社会的な発信力の向上にある。
木ノ根氏が副理事就任
ファーストイノベーションは、代表取締役社長の木ノ根雄志がJDASの副理事に就任した。
JDASはデジタルテクノロジーを通じて学術・文化・芸術・スポーツ分野の振興を推進する団体で、文化資産の新しい表現や発信手法の創出を目的としたプロジェクトを展開している。今回の就任は、デジタル技術と文化資産を結びつける取り組みをさらに推進するための体制強化の一環だという。
木ノ根は副理事として、デジタル戦略の設計や広報・情報発信基盤の高度化、文化プロジェクトの実装支援、官民連携による文化振興モデルの構築を中心に活動を支援する予定とされる。
企画段階にとどまらず、デジタル戦略の設計から実行までを一体的に進める体制を強める狙いがある。
WEB・SNS・AIで実装支援
文化・芸術・スポーツ分野では近年、デジタル技術の活用が進んでいる。オンライン配信とリアルイベントの融合、SNSによる国際発信、デジタルアートや没入型コンテンツの普及など、文化体験の形は変化している。
文化資産を次世代へ継承しながら新しい価値として発信していくには、デジタル技術と文化分野の連携が不可欠だとされる。
こうした動きを受け、文化活動の発信力や継続性を高める要素として、WEB、SNS、AIなどを活用した情報発信やプロジェクト運営を担えるデジタル戦略人材の必要性が高まっているという。
デジタル領域で事業推進やプロモーション支援を行ってきた木ノ根が副理事として参画することで、JDAS側の活動を実装面から後押しする構図となる。
JDASは2017年設立
JDASは2017年に設立され、文化・芸術・スポーツ分野におけるデジタル活用を推進する団体として、国内外でプロジェクトを展開してきた。活動領域としては、デジタル技術を活用した文化振興、地域文化のデジタル発信支援、文化イベントの企画・運営・コンサルティングを掲げる。
代表的な取り組みには、デジタルアートイベント「空飛ぶ金魚」、2020ドバイ国際博覧会関連企画の支援、縄文文化発信プロジェクト「縄文デイズ(JOMON DAYS)」がある。
これらは文化的価値を保存するだけでなく、デジタル表現を通じて新たな体験として提供することを目的に据える。若年層への文化発信や国際的な文化交流の促進において、デジタル技術の役割が重要になるとの認識も示されている。
官民連携モデル構築へ
ファーストイノベーションは、今回の副理事就任を契機に、文化・芸術・スポーツ分野でデジタルとリアルを融合した持続可能なモデル構築を推進していく方針を示す。地域文化の発信支援や国際的な文化交流の促進を通じ、日本文化の発信力向上と新たな社会的価値の創出に貢献していくとしている。
今後は、木ノ根が担うとされるデジタル戦略設計、情報発信基盤の高度化、文化プロジェクトの実装支援、官民連携モデルの構築が、JDASの既存プロジェクト群とどのように接続していくかが焦点となる。
取引・運用面では、JDASのプロジェクトにおいて、企画・運営とデジタル実装、情報発信の各工程で誰が提供主体・運営主体となるかを、個別案件ごとに切り分ける必要が出てくる。
