株式会社ファミワン(東京都渋谷区)は、山梨県が実施する「第9期TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」の採択を受けて進めている『山梨県内一時託児付き旅行プラン』について、成果報告会「TRY! YAMANASHI! SPARK 2」で発表する。3月11日の同報告会には、ファミワン代表の石川勇介が登壇する予定だ。
ファミワンは、育児によるメンタル不調の予防を目的に、子どもを持つ夫婦を対象として、山梨県内の連携旅館で一時預かり付き宿泊プランを提供している。宿泊施設の利用時に、保育士などの有資格者が子どもを最長4時間預かる形をとる。育児支援型福利厚生の枠組みで、夫婦が子どもを預けて気分転換する機会を設け、「人に頼ってもいい」を感じられるきっかけにもなるとし、育児疲れやノイローゼなどのメンタル不調を早期に予防する狙いを掲げる。
6社が成果を発表
会場はCINOVA Yamanashi(山梨県甲府市)で、現地開催とライブ配信の形式を採る。山梨県の第9期 実証実験サポート事業および第Ⅱ期 社会実装サポート事業で採択した6社が、令和8年2月まで県内でチャレンジした成果を発表するとされる。
ファミワンが実証の対象とする宿泊施設は、信玄の湯 湯村温泉 旅館明治 太宰治ゆかりの宿、石和温泉 ホテル花いさわ、富士山石和温泉郷 春日居びゅーほてる、石和温泉 ホテル古柏園、スパランドホテル内藤、甲州街道 韮崎宿 清水屋旅館、甲州湯村温泉 柳屋、八ヶ岳の恵みを味わうレストラン&ホテル オーベルジュ清里とされる。報告会は、山梨県内企業や行政とタッグを組んで課題解決を目指す採択企業が成果を発表する場とされる。
報告会ではトークセッションも予定し、山梨県内外で仲間を集めながら新しい挑戦をし続けるスペシャルゲストを迎え、なぜ「挑戦」が必要なのかを事例を交えて語り合うとしている。
ファミワンは法人の従業員向け福利厚生や自治体の住民向け支援を行うヘルスケアサポートサービス「ファミワン」を展開し、2018年9月から法人向け福利厚生プログラムの提供を開始している。オンライン健康相談では、看護師や心理士、キャリアコンサルタントなどの有資格者に多様なテーマの相談が可能とし、セミナーや研修の提供も含めて支援するとしている。
同社は2015年6月1日に設立され、福利厚生領域では小田急電鉄、TBS厚生会、ソニー、全日本空輸(ANA)、伊藤忠労働組合での導入やセミナー提供実績を挙げている。自治体向けでは神奈川県横須賀市、長崎県、東京都杉並区、世田谷区、広島県三原市、群馬県邑楽町での提供実績を示している。
託児最長4時間で運用
山梨県内一時預かり付旅行プランは、宿泊施設利用時に保育士などの有資格者が子どもを最長4時間預かる託児付き宿泊サービスとされる。対象は子どもを持つ夫婦で、山梨県内の連携旅館で提供する。今回の実証は、山梨県の「第9期TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」の採択を受け、県内の連携旅館で一時預かり付き宿泊プランを提供する形で進める。
TRY!YAMANASHI!は、山梨県がスタートアップの県内実証を全面的にサポートする枠組みとされ、実証実験サポート事業と社会実装サポート事業で構成する。山梨県は採択企業が県内企業・行政とタッグを組み、課題解決を目指す形を示している。過去の採択では、関係人口の創出に関わるセミナー、排尿自立指導料の取得モデル構築、自走式の消毒・殺菌ロボットの実証などが挙がっている。
外部環境のデータでは、東京都の「働く女性のウェルネス向上委員会」調査(2023年5月、都内女性3500人と企業担当者200人対象)で、女性従業員の約7割が上司・周囲の理解を望むとの結果が示されている。ファミワンは、月経・PMS、更年期など女性特有の健康課題を含む啓発ニーズが高いとの整理を踏まえ、オンライン健康相談とセミナー・研修を軸に支援を組み立てるとしており、今回の山梨県内での実証は、育児期の夫婦を対象にした支援の具体策として組み込まれている。
