一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント(東京都渋谷区、代表理事:坂井洋一郎)は、渋谷駅前の公共空間を舞台にしたアーティスト公募プラットフォーム「TYPELESS」の第3弾を進めてきた。2025年10月に実施した一般公募で採択されたアーティスト4名の作品を、25日に公開した。作品掲出開始にあわせ、同日にリリースイベントも開催し、駅前空間での取り組みを可視化した。
TYPELESSは、渋谷駅前の落書き・ステッカー等の景観問題の解決や、再開発中から公共空間を豊かにすること、アーティストが挑戦できる環境づくりを目的に展開してきた。今回のVol.3は、公募で採択したアーティストの作品を公共空間に掲出する形をとり、掲出場所をマークシティ跨道橋支柱に設定した。一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントは、コミュニケーションデザイン事業の一環として同プロジェクトを運用している。
応募78件、8作品掲出
Vol.3の掲出開始日は2026年2月25日で、掲出場所はマークシティ跨道橋支柱の8本とした。参加アーティストは4名(片山穣、Marino Funahashi、三澤亮介、八木宇気)で、展示作品数は8作品となった。一般公募の応募数はVol.3で78件となり、Vol.1(2023年度)の4件、Vol.2(2024年度)の12件から増加した。
公開当日のリリースイベントは、渋谷ヒカリエ 8/COURTで開いた。掲出原画作品の展示に加え、メディア向け説明会と、一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント事務局長および参加アーティストによるトークイベントを実施した。
一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントは、渋谷フクラス、渋谷スクランブルスクエア、渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、渋谷サクラステージなどを含む駅前公共空間を対象に、再開発期間中から渋谷の魅力を維持・発展させることを目的に活動している。事業は「屋外広告物事業」「公共空間活用事業」「コミュニケーションデザイン事業」の3領域で構成し、TYPELESSはこのうちコミュニケーションデザイン事業の一環として展開している。
これまでの取り組みでは、Vol.1でマークシティ下の支柱にアートを掲出した。Vol.2ではハチ公広場周辺を装飾した。落書きやステッカー問題に対し、「消す」という対処ではなく「描かれにくい環境をつくる」というアプローチを実践してきた経緯がある。
運営はEmbedded Blue
TYPELESSは渋谷駅前の公共空間を舞台にし、再開発に伴い生まれる仮囲いや支柱などの都市空間を活用する形をとっている。第3弾では、2025年10月に実施したアーティスト・キュレーターの一般公募で採択されたアーティストの作品を掲出し、公開日に合わせてイベントも組んだ。運営パートナーは株式会社Embedded Blueで、アートと社会を繋ぐプロジェクトデザインを得意とし、アーティスト支援や企業の文化芸術活動支援、パブリック空間でのアートプロジェクト企画を中心に事業を展開している。
供給面では、掲出場所をマークシティ跨道橋支柱の8本に設定し、展示作品数を8作品とする枠組みを示している。継続性については、TYPELESSは定期開催を前提とするものではなく、状況に応じた形で継続的な実施が想定されているとしている。
