elDesign株式会社(東京都港区)は、「AIボイスエージェント」の提供を開始した。同システムは、コールセンター業務を対話形式で自動化するもので、オペレーターが対応していた問い合わせ対応などをAIが代替する。サービス開始にあわせ、オンラインでウェビナーを実施する予定だ。
このAIボイスエージェントは、同社が進めてきた業務効率化支援の一環で、コールセンターの応対業務を自動化することを目的とする。2025年にシンガポールのFuctioal AI Parters Pte Ltd(代表取締役Getty Poo)と共同で多言語音声AIエージェントを開発しており、今回の提供開始はその成果を基にした展開となる。AIが人のオペレーターのように自然な音声で対話し、問い合わせ内容に応じた対応を行う仕組みを採用する。
多言語対応AIを共同開発
両社によるAIエージェントの開発では、日本語と英語に対応する自律型音声AIが構築されている。月間1,000コール規模での試算に基づく運用モデルが設定されており、国内外のコールセンター業務での展開を見据えた設計となっている。技術基盤には米国の11 LabsやTwilioを採用し、日本語特有の発音に対応するボイストレーニングデータを新たに構築した。
日本のコールセンター業界ではオペレーター人材の不足が続いており、また問い合わせ対応の多様化も進む。背景には、在宅勤務の定着や接客チャネルの拡大がある。こうした環境下で、AIによる自動応答の導入が進みつつある。海外ではすでに音声AIのコール対応が一般的となっており、elDesignによる提供開始もこうした国際的な動きを踏まえたものとなる。
ウェビナーを通じた運用説明
提供開始に伴い、無料ウェビナーを実施する。導入企業向けにAIボイスエージェントの運用や設定方法を説明する内容で、事前登録制のオンライン開催を予定している。販路や提供対象については明示されていないが、法人顧客を想定したサービス形態をとっている。
今回のAIボイスエージェントは既存の多言語AI開発プロジェクトを基盤としつつ、国内向けに最適化した自動応対システムとして設計されている。技術的要素やフロー構築などの詳細は両社で段階的に整理を進める方針だ。
AIボイスエージェントの提供範囲は法人コールセンターを中心とし、日本語・英語両対応を前提にテレフォニー連携を行う形をとっている。今後の追加機能や提供地域拡大については明示されていない。
elDesignは、エネルギー・環境・経済の三領域を軸に事業を展開するコンサルティング企業で、テクノロジー分野の活用にも踏み込んだ案件を手がけている。