ドルビックスコンサルティング株式会社(東京都中央区)は3月26日、4月1日付で代表取締役社長CEOを交代し、武藤覚氏が就任すると発表した。併せて経営体制の変更や組織再編、執行役員人事も実施する。顧客向けの支援体制を組み替えることで、今後の事業運営や提供領域の広がりに影響する。
代表取締役社長交代は、ドルビックスコンサルティングが創業から5年を経て6年目の節目を迎える中で実施する。丸紅株式会社が100%出資するコンサルティングファームとして、創業以来2代にわたり丸紅出身者が代表取締役社長CEOを務めてきたが、今回はコンサルティング業界出身の創業メンバーで、取締役COOとして事業立ち上げと経営を担ってきた武藤氏をトップに据える。創業期に築いた土台を踏まえ、成長ステージを切り替える狙いを掲げる。
武藤氏が4月就任へ
4月1日付で、武藤覚氏が代表取締役社長CEOに就任する。
これに伴い、菅隆之氏は代表取締役会長に就く。取締役COOには柴田武之氏が昇任し、取締役として瀧本愼平氏は重任する。取締役には永田真隆氏が新任となり、非常勤取締役として保田俊祐氏、堀佳介氏が新たに加わる。監査役(非常勤)には園田勝臣氏が新任となる。
同社は社長交代の位置づけを「新章の幕開け」とし、コンサルティング業界での経験を持つ武藤氏が経営トップに就くことで、創業期の「0→1」で築いた基盤の上に「1→10」「10→100」へと連なる成長ストーリーを描くとしている。
創業以来の5年間は「0→1を成功させ、1→10への挑戦に入ったフェーズ」と位置づけ、事業コンセプトの具現化やサービスライン構築、組織・人材基盤づくりを進めてきた経緯がある。
事業部門を5本部体制に
組織面では4月1日付で、事業部門を従来の3本部体制から5本部体制へ拡大する。
成長領域の専門性を強化し、顧客により密着した支援を行う体制を整えるとしている。
具体的には、サステナビリティ&デジタルイノベーション本部を「サステナブルグロース&レジリエンス戦略本部」と「IT戦略&サイバー本部」に新設分割する。
ビジネスプロデュース&トランスフォーメーション本部も、「ビジネスプロデュース&トランスフォーメーション本部」と「ビジネスグロースパートナー本部」に新設分割し、機能と領域の切り分けを進める。
創業5年の節目で体制刷新
ドルビックスコンサルティングは丸紅の100%出資により2020年12月に設立された。創業から5年が経過し、これまでの経営は丸紅出身者が担ってきた。
これを改め、創業メンバーである武藤氏が代表取締役社長CEOに就任することで、立ち上げ期から拡大期への移行を明確にする。
同社は、過去5年間に多様なプロジェクトを通じて顧客からの信頼を獲得してきたと説明する。
今後の5年間は「1→10を成功させ、10→100への挑戦に入るフェーズ」と捉え、これまで培った強みを磨き上げると同時に、その価値をより広く社会へ届ける方針を示した。背景には、節目の年に合わせて経営と組織の両面を同時に組み替え、専門性の打ち出しと体制運用を再設計する意図がある。
執行役員人事も同日付
4月1日付で執行役員人事も行う。経営体制の変更と組織再編を同日に実施することで、意思決定と現場運用の線を引き直し、5本部体制でのマネジメントに移行する構えだ。
社内の役割分担が変わるため、顧客企業にとっては窓口や担当領域の切り替わりが生じうる。
取引・協業の実務面では、代表取締役社長交代に加え、COOや取締役、非常勤取締役、監査役の顔ぶれが変わる点と、本部の分割によって担当部署が細分化される点が注目点となる。
今回の体制刷新は、創業期の運営から次の成長局面へ移る流れの中で、経営と組織を同時に組み替える動きといえる。
