ディスカバリーズ株式会社(東京都港区)は、Microsoft Copilot StudioおよびAgent Builderで作成されたAIエージェントの利用状況を可視化し、組織のAI活用推進を支援する「Copilotエージェント分析サービス」の提供を始めた。AIエージェントの普及に伴い、利用実態の把握やセキュリティ、運用最適化、ROI(投資対効果)の可視化といった課題が顕在化しており、組織単位での活用状況を把握し、施策立案の材料を得やすくする。
同サービスは、Copilot StudioやAgent Builderで作成されたAIエージェントの作成・利用状況を網羅的に可視化し、レポートとして提供する。ユーザー単位にとどまらず部署・組織データと統合して多角的に分析し、特定の組織や部門ごとの活用状況を把握できる。情報システム部門による野良AIエージェントの検出、DX推進部門のKPIモニタリング、現場マネージャーのチーム状況把握、経営層のROIやライセンス最適化の判断材料といった用途を想定し、AI活用の最適化を支援する。
Power BIで網羅可視化
提供するレポートはMicrosoft Power BIを用いる。時系列推移の可視化に加え、カスタマイズ可能なダッシュボードを通じて、Copilotエージェントごとの利用状況や作成者別の比較分析が可能だとしている。部署・組織データとの統合により、特定組織や部門ごとの状況把握につなげる。
ディスカバリーズは、SaaS型クラウドサービスの開発・販売と、上場企業100社以上の実績を持つコンサルティング・サービスを提供してきたという。マイクロソフト認定ソリューションパートナーでもあり、今回のサービスでは、組織単位での活用状況分析を通じ、実態に即した活用推進施策の展開に資するKPIとして活用できる点を打ち出す。
開発の狙いとして同社は、AIエージェントの利用が現場レベルまで広がる中で、組織全体での利用実態が把握しきれない状況がある点を挙げる。そこから、セキュリティリスクや運用の最適化、ROIの可視化といった課題が浮上しており、AIエージェントの利用状況をデータで可視化することで、組織のガバナンス強化や活用促進、経営判断の高度化を支援する狙いだ。
背景には、エージェントの作成が現場に広がりやすいプロダクト設計がある。Microsoft 365 CopilotのAgent Builderは、自然言語でエージェントを宣言的に構築でき、Copilot Studioと併用して知識ソースを追加する運用も可能だ。Copilot Studioはノーコードでの作成やTeamsとの統合を想定した導線があり、業務部門側でも構築に取り組みやすいとされる。組織内で作成主体が広がるほど、作成・利用の実態をどの単位で把握し、どの管理軸でモニタリングするかが論点になりやすく、同社は可視化とレポーティングを通じて統合的な把握を促す構えだ。
野良検出やROI判断
サービス設計上の要所は、可視化対象をCopilot StudioおよびAgent Builderで作成されたAIエージェントに置く点にある。基盤となる作成環境としてMicrosoft Copilot StudioとAgent Builderを想定し、可視化とレポーティングをディスカバリーズが担う。
運用主体別の利用想定では、情報システム部門が野良AIエージェントの検出、DX推進部門がKPIモニタリング、現場マネージャーがチーム状況把握、経営層がROIやライセンス最適化の判断材料を担う形で役割を分ける。Power BIレポートのダッシュボード設計と、作成者別・エージェント別の比較分析の切り口を、情報システム部門やDX推進部門が関与する運用に合わせて設計することで、どの組織単位でモニタリングし、どの指標をKPIに落とし込むかを明確化しやすくする。
