三井住友トラストクラブ株式会社は、同社が発行するダイナースクラブカードで、17日から「モバイルICOCA」のサービスが利用可能になると発表した。Androidスマートフォン向けの「モバイルICOCA」で、カード登録やチャージ、定期券の購入に対応する。保護者が子どもの端末で通学定期券を購入する代理決済も可能とする。
モバイルICOCAは、西日本旅客鉄道株式会社が提供するICカード乗車券「ICOCA」の機能をAndroidスマートフォンで利用できるサービスで、チャージや定期券の購入が「どこでも」可能としている。利用者はモバイルICOCAへダイナースクラブカードを登録し、チャージや定期券購入時の支払いに同カードを使える。
3月17日から決済対応
サービス開始日は2026年3月17日(火)を予定する。利用可能となるのは、モバイルICOCAへのダイナースクラブカードの登録と、同カードによるチャージ、定期券の購入だ。加えて、保護者がモバイルICOCAを利用する子どもに代わり、子どもの端末で通学定期券を購入する代理決済もできるとしている。
西日本旅客鉄道株式会社は、モバイルICOCAを軸にクレジットカード決済の対応先を順次広げてきた。ダイナースクラブカードが決済対象に加わることで、モバイルICOCA上での登録・チャージ・定期券購入の選択肢が増える形となる。
同日には、JR東海とJR西日本が、モバイルICOCAの仕組みを活用してAndroidスマートフォンで利用できるTOICAのモバイルICサービスを開始する予定だと発表している。利用者はモバイルICOCAアプリをインストールし、「ICOCA(TOICAモデル)」を発行することで、TOICA利用エリアなどの定期券購入や払いもどし、チャージができるとしている。
交通系連携の拡大経緯
三井住友トラストクラブは、ダイナースクラブカードの交通系ICカード連携を段階的に拡大してきた。過去にはモバイルPASMOへの対応を実施し、2023年10月にはモバイルSuicaへのチャージ・定期券購入に対応開始した。日常の支払い場面を広げる施策として、2024年4月にはApple Pay経由のQUICPay対応を追加した。
競合各社でも、モバイルICOCAでのチャージや定期券購入に対応する動きが続く。JCBカードは2024年7月からモバイルICOCAのチャージに対応し、アメリカン・エキスプレスは2025年1月にモバイルICOCAの定期券購入に対応、同年2月には保護者代理決済機能を追加した。
開始日は予定であり、変更となる可能性がある。取引実務では、モバイルICOCAの決済手段追加が、定期券購入や代理決済を含む運用に及ぶため、法人での利用者側の登録手続きや対象サービス範囲の整理が前提となる。
