創業80周年の株式会社ダイヤ(大阪市生野区新今里)は、新ブランド「D.baguette by parigot&DIA(ディー.バゲット byパリゴ&ダイヤ)」を、大丸梅田店地下1階東エリアの「カフェ&ベーカリー」ゾーンにオープンする。大阪府天王寺区上本町で「Boulangerie parigot(ブーランジュリー パリゴ)」を営む安倍竜三シェフと、ダイヤのパン職人チームが商品づくりを担う。梅田の商業施設改装に合わせた出店となり、百貨店の売り場構成にも変化をもたらす可能性がある。
新ブランドは「バゲット」と「食パン」を軸に据える。安倍シェフがフランス修行時代からこだわってきた、厳選小麦で生地を作り長時間熟成・発酵させて焼き上げるバゲットの製法を、食パンづくりにも取り入れる点を特徴とする。安倍シェフが製法の思想を示し、共同で「小麦のうまみを最大限に引き出す本物のパン作り」を行うとしている。
約60種類を展開
商品は「D.baguette トラディッショナル」と「天白食パン」を主力に、「クロワッサン」「デニッシュ」「ブリオッシュ」などを基本にD.baguette風にアレンジした約60種類を展開予定とする。大丸梅田店の改装にあたり、バイヤーがparigotに複数回足を運び出店を求めたことが起点になったという。梅田は毎日約30万人が行き交うとされ、出店場所の人流規模も織り込んだ展開となる。
ダイヤは大阪や奈良でベーカリー「クックハウス」を約25店舗展開し、サンドイッチ専門店「ダイヤ製パン」も百貨店のデパ地下を中心に約4店舗を構える。製造拠点の工場では、パン職人40名を含む従業員総勢180名(アルバイト含む)が勤務しているという。
安倍竜三シェフは15歳からパンの道に入り、フランスのパン学校や研究機関で製法を学んだ経歴を持つ。ダイヤ側では仲西功次氏が商品開発部部長として約30種類の生地を扱い、粉・酵母・温度・湿度に合わせて製法を選び直す運用を担ってきたとしている。
安倍×仲西の役割線
安倍シェフは、低速で短時間のミキシング後に低温でじっくり発酵させる手法を語っており、ダイヤ側は、粉・酵母・温度・湿度に合わせて製法を選び直す体制を示している。大丸梅田店の改装に伴う出店要請が契機になった点は明示される一方、提供期間が常設か期間限定か、また再出店や追加展開の有無は示されていない。
商品構成は「バゲット」と「食パン」を基礎に約60種類を展開予定とされるが、品ぞろえの入れ替え頻度や製造数量、取り扱いを分ける形の有無は明示されていない。クロワッサンで折り込み回数を少なくするなどの作り方は触れられているものの、オペレーション上の詳細な手順や設備面の記載は示されていない。
大丸梅田店地下1階東エリアの「カフェ&ベーカリー」ゾーンに出店する。取引管理の観点では、店頭での提供主体がダイヤの新ブランドである点が焦点となり、百貨店改装に連動した新ブランド出店の動きとなる。
