株式会社デベロップ(千葉県市川市)は、福岡県大刀洗町に「HOTEL R9 The Yard 大刀洗」を2026年2月27日に開業する。コンテナユニットを組み合わせた独立客室構造のロードサイド型ホテルで、同社が展開する「R9 HOTELS GROUP」では全国115店舗目の出店となる見通し。災害時の応急宿泊機能にも対応する設計を備える。
本件は、デベロップが手掛ける「HOTEL R9 The Yard」シリーズの新拠点で、九州エリアでの事業拡張を目的とする。施設は幹線道路沿いに立地し、自動車利用者を主な宿泊対象に想定している。デベロップが企画・開発・運営を担い、同町との協定など地域連携の枠組みを活かした展開を進める方針を示している。
全国115店舗超の展開に
デベロップは、2025年3月の福島県矢吹町「HOTEL R9 The Yard 矢吹」開業で全国114店舗目を達成している。今回の大刀洗町での開業により、R9シリーズ全体の店舗数は115を超える。2025年3月時点で同社は全国98店舗・3,611室を運営中であり、「HOTEL R9 The Yard」はその中核ブランドとして位置づけられている。
客室は1棟ごとの独立構造となっており、隣室と接しないため静粛性やプライバシー性を確保できる設計だ。一般的な建築物と異なり、モジュールを車両扱いとする「車両型」方式を採用する場合があるのも特徴で、短期間での建設や移設に対応できる。
建築ノウハウ活用し地域防災にも対応
同ホテルは、平常時は宿泊施設として運用され、有事には被災地への移送が可能な「レスキューホテル」としても利用される構造を採るとされる。2026年1月時点で、同社のレスキューホテルは全国121拠点で4,602室を配備しており、福岡県内でも6拠点で計226室を展開している。背景には、2011年以降、災害支援型宿泊施設の全国展開を進めてきた経緯がある。
デベロップはコンテナ建築技術を自社で開発・供給しており、建築・不動産・エネルギー・ホテル事業など複数分野を手掛ける。コンテナ型客室による移設可能な構造を活かし、地域の災害対策や宿泊需要変動への柔軟対応を可能にしている点が特徴とされる。
今回の開業により、同社は福岡県内でのホテル網を強化する形となる。運営はデベロップが担う予定で、災害協定の締結自治体での利用など、事業運用上の連携体制を前提としている。
今後の焦点は、既存ブランド「R9 HOTELS GROUP」の中での運営体制拡充であり、同社はホテルと防災の両機能を両立させた施設展開を進める姿勢を示している。