株式会社デベロップ(千葉県市川市)は、富山県魚津市にコンテナホテル「HOTEL R9 The Yard 魚津」を2026年1月24日に開業する予定だ。「R9 HOTELS GROUP」では全国で132店舗目、「HOTEL R9 The Yard」シリーズとしては122店舗目の開業となる。予約は1月16日から受け付けを始める予定だ。
同ホテルは、北陸自動車道「魚津IC」から車で約8分、あいの風とやま鉄道「魚津駅」から徒歩約4分に位置する。出張利用のほか、周辺観光拠点としての利用も想定しており、富山県内で展開する他店舗とあわせて地域の宿泊需要や防災機能を補完する狙いがある。
全国で132店舗目の開業
「HOTEL R9 The Yard 魚津」は、敷地面積約3,921㎡に64室を備える。客室はダブルルームが55室、ツインルームが9室で、それぞれ13㎡の独立したコンテナモジュール構造を採用する。同シリーズは、全国で119店舗4,505室(2025年12月1日時点)を運営している。
富山県内では黒部、上市に続く3店舗目の出店となる。直近では2025年12月に上市町で「HOTEL R9 The Yard 上市」が開業しており、県東部エリアでの宿泊ネットワークを広げる形となる。同ホテルは、魚津漁港や滑川工業団地など製造業や物流関連企業が集積する地域に位置している。ビジネス需要に加え、魚津水族館やミラージュランドなど観光施設へのアクセスも良く、黒部市方面への移動にも適しているとされる。「HOTEL R9 The Yard」シリーズは、建築用コンテナモジュールを利用した独立客室構造が特徴で、隣室と壁を接しない設計により静粛性とプライバシー性を確保する。
災害時に備えた運用体制
同シリーズは平時は宿泊施設として運営する一方、有事には「レスキューホテル」として避難所などの役割を担う。客室ユニットを災害現場へ移設して使用できる構造をとっており、被災地支援のインフラとしても機能してきた。
デベロップは2011年の東日本大震災で被災地支援を行った経験をもとに、2018年12月に栃木県真岡市でシリーズ第1号店を開業した。以降、全国で展開を進め、2020年以降は新型コロナウイルス対策として医療施設向けに客室を派遣した実績もある。「HOTEL R9 The Yard 魚津」でも、富山県内の他店舗と連携し、災害時には相互支援体制を構築する方針とされている。ホテル棟ごとに独立稼働できる構造を生かし、平時と有事の両面に対応する仕組みを整える。
運営はデベロップが担い、提供範囲は宿泊施設として常設運用される。数量限定などの設定はなく、常設型のホテルとして通年で稼働する形をとる。同シリーズでは、建築・運営とも自社主導で行う体制を継続しており、災害協定を結ぶ自治体との連携も進めている。上市町とは2022年に協定を締結済みで、今後は魚津市エリアでも同様の枠組みのもとで運用されることになる。
「HOTEL R9 The Yard 魚津」は単発ではなく、シリーズ既存店舗と同様の運営スキームに基づく展開とみられる。再販予定や一時的な営業形態は明示されていない。
今回の開業で、富山県内の東部地域における宿泊・防災両面での拠点配置が一段と広がる形となる。企業や自治体間での非常時の連携体制が焦点となるため、宿泊運営と防災協力の両立を前提とした運用が重要になる。