株式会社デンソーテン(兵庫県神戸市)は、経済産業省と日本健康会議が選定する「健康経営優良法人2026 大規模法人部門 ~ホワイト500~」に8年連続で認定された。2018年7月の「健康宣言」以降、心身両面の健康施策の充実に取り組んできた。
健康経営優良法人認定制度は、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度とされる。デンソーテンは「仕事よりも健康優先」などを掲げる「デンソーテン健康三訓」を示し、従業員の意識向上と職場での活動促進を図る取り組みの一環に健康施策を据えている。
ホワイト500を8年連続
デンソーテンは「健康経営優良法人2026 大規模法人部門 ~ホワイト500~」の認定を8年連続で受けた。加えて、従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業として、スポーツ庁が認定する「スポーツエールカンパニー」に4年連続で認定された。
健康施策の運用を明示
2025年度の健康増進活動では、心身の健康を向上させ、業務パフォーマンス(生産性)を高めるための重点方針を掲げた。健康リスク保有者の低減に向け、メタボ指導対象者への動機づけや指導受講の促進として、社長からの応援メッセージ発信や、指導受講のメリットを伝える動画などを挙げている。メンタル不調では未然防止と早期対応の強化を掲げ、業務環境の変化をリスク要因として捉えた早期相談の促進、外部サービスの活用による業務外要因も気軽に相談できる体制整備を示している。
全従業員の健康増進活動では、目的に応じた健康増進イベント・セミナーを実施した。プレゼンティーズムの改善(生産性の向上)では、運動習慣改善として職場対抗ウォーキング大会、睡眠改善として睡眠チェック/脳波検査や外部専門家セミナーを挙げる。ターゲット層別の課題対策として、全従業員向けの従業員と家族の健康づくりや職場コミュニケーション促進を図る全社イベント、シニア向けのロコモ予防セミナー、若年層向けの生活習慣病予防のための健康行動を学ぶセミナーと健康支援アプリ展開、女性向けの女性特有の健康リスク低減に向けた情報提供とがん検診受診の啓発を挙げている。スポーツエールカンパニーの認定では、職場対抗ウォーキングイベント、運動コースを含む全社健康増進イベント、運動部活動支援、体育館トレーニングジム利用などを示している。
デンソーテンは2018年7月に健康宣言を発表し、健康増進に向けた従業員の意識向上と職場での活動促進を図る方針を示してきた。働く上での大切な考えとして「デンソーテン健康三訓」を掲げ、トップ自らが従業員に向けて積極的に発信している。
トップの発信内容として、「何よりも健康を第一に考え、健康でなければ良い仕事はできない。また、誰もが自身と家族が幸せになるために働いている」という考え方を示し、「仕事よりも健康優先」「休むことも仕事の一つ」「頑張ることは大切、頑張れる体はもっと大切」の3点を三訓として提唱している。
今後の注目点は、2025年度に示した重点方針に沿って、メタボ指導やメンタル不調への対応、睡眠や運動、ターゲット層別施策といった各施策をどこまで運用していくかにある。外部サービスを活用した相談体制や、健康支援アプリ展開などがどの範囲まで含まれるかが論点となり得る。デンソーテンは健康宣言と健康三訓の発信のもと、心身両面の健康施策を継続している。
