株式会社大東エンタープライズ(札幌市中央区)は4月2日、ハンバーグレストラン「ファイヤーバーグ」の4店舗で、メインメニューを中心に大幅な値下げを実施する。食材やサイズは従来通りとし、羽釜ご飯の食べ放題も継続する。外食の利用ハードルを下げ、来店機会の拡大を狙う。
原材料費や光熱費の高騰が続くなかで値上げに踏み切る外食チェーンが多い一方、同社は「より気軽に外食を楽しめるようにする」ことを目的に価格を見直す。販売条件を抜本的に再構築する取り組みと位置づける。
4店舗限定で実施
価格改定は2026年4月2日に実施し、対象は宮の沢店、里塚店、花川店、七重浜店の4店舗に限る。特定商品に限定せず、ハンバーグを中心とした定食メニューに加え、ザンギ定食やカレーなど、店内で提供するほぼ全てのメニューを引き下げる。
値下げ幅の具体例として、看板メニューの「レギュラーバーグ」は旧価格891円(税込980円)から720円(税込792円)に改定し、最大約19%引きとなる。価格改定後もメニュー構成や分量は変えず、従来の内容を維持したまま価格のみを引き下げる。
提供面では、羽釜で炊き上げたご飯の食べ放題サービスをそのまま続ける。ハンバーグと組み合わせて「お腹いっぱい楽しめる」店舗のスタイルを保ちつつ、価格面での負担を軽減し、既存客に加えて新規客の取り込みも見込む。
対象を4店舗に絞りつつ、ほぼ全メニューを一律に値下げする設計は、店内オペレーションや食材調達を含む店舗運営全体を組み直す動きとみられる。大東エンタープライズは飲食店運営を手がけ、ハンバーグレストラン「ファイヤーバーグ」のほか、炭焼ステーキ専門店「ビーフインパクト」を北海道内で10店舗展開しており、複数ブランドを抱える中で価格戦略の再構築を進める。
原材料高と光熱費の上昇が重なり、外食各社では値上げが相次ぐ。物価高の長期化で、外食は家計の制約を受けやすい支出項目となっている。北海道の外食市場でも、店舗刷新や新規参入が進み、消費者の選択肢が広がる一方で競合環境は厳しさを増しており、今回の値下げは価格面での競争力を高める施策となる。
メニュー維持で再設計
対象となる4店舗では、単品ではなく提供メニューのほぼ全てを同時に値下げし、価格のみを見直して食材やサイズ、羽釜ご飯の食べ放題といった提供条件は維持する。看板商品の価格を抑えることで、ファミリー層やリピーターの来店頻度向上を見込む。
原材料費や光熱費が高止まりするなかでの値下げは、来店頻度や客数といった需要面に加え、食材・エネルギー調達コストや店舗運営コストの動向にも影響する。対象4店舗での運営を通じて、メニュー内容を維持しながら価格を引き下げるモデルの持続性が問われることになる。
外食業界に値上げの動きが広がる局面で、宮の沢店、里塚店、花川店、七重浜店の4店舗に対象を絞りつつ、ほぼ全メニューを大幅に値下げする戦略は異彩を放つ。食材やサイズを変えず、羽釜ご飯の食べ放題も継続することで、サービス水準を保ったまま価格競争力を高める構図となる。
