サイバーステップホールディングス株式会社(東京都杉並区)は、株式会社MAKE VALUEとのブランド時計等の古物売買事業の譲受契約と、株式会社TRUXiA(トラクシア)との全株式取得契約をそれぞれ締結した。公式な対応として契約締結を公表し、商品と販促を一体で設計する体制づくりを進める方針だ。
今回の2件は、サイバーステップホールディングスが「商品・顧客接点・販促機能」を同時に強化するために実施する。MAKE VALUEの事業譲受で高付加価値商材を扱う基盤を取り込み、TRUXiAの子会社化で認知獲得から購買促進までを担うマーケティング機能をグループ内に持つ。コンテンツ・コミュニティ・コマースを横断する新たな事業基盤の構築に向けた位置づけとなる。
MAKE VALUE事業譲受
サイバーステップホールディングスは、株式会社MAKE VALUEとブランド時計等古物売買事業の譲受契約を結んだ。
MAKE VALUEは、ロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲなどのラグジュアリーブランド時計の国内仕入・売買事業を展開する専門企業で、専門スタッフによる真贋判定体制、複数の仕入ルートによる安定的な調達網、在庫回転の速い事業運営を強みとする。サイバーステップホールディングスはこの取得により、高付加価値商材を取り扱う事業基盤を獲得する。
同社グループは、コレクター性や希少性への関心を持つユーザー層との親和性を挙げる。
ライブコマースやコミュニティ販売など、デジタルとリアルを横断する販売チャネルとの連携を通じ、新たな購買体験の創出を目指すとしている。
TRUXiA全株式取得
サイバーステップホールディングスは、株式会社TRUXiA(トラクシア)の全株式取得契約も締結した。
TRUXiAはインターネット広告、デジタルメディア企画、キャスティングなどを手がけ、多様なジャンルのタレント・インフルエンサーとのネットワークを活かして広告企画からメディア設計までを一体的に提供する。全株式取得により、サイバーステップホールディングスはTRUXiAを子会社化し、認知獲得から購買促進までを担う販促機能をグループ内に取り込む。
子会社化後は、コンテンツIPやユーザーコミュニティを起点としたプロモーション体制を強化する。認知獲得から購買促進までの導線設計をグループ内で推進できる体制を整え、マーケティング機能の高度化と広告宣伝の運用最適化を図る方針だ。
ここでの焦点は、商品側の獲得と販促側の内製化を同時に進める点にある。
持株会社化後の事業拡張
今回の2件の背景には、サイバーステップホールディングスが2025年12月に持株会社体制へ移行した経緯がある。
オンラインゲームやクレーンゲームアプリを中心とするデジタルエンターテインメント事業で培った知見を起点に、日常の購買行動や顧客接点そのものを再設計する取り組みを進めてきた。パーパスとして掲げる「PLAY THE NEXT」のもと、コンテンツ・コミュニティ・コマースを横断する事業基盤の具体化に踏み込んだ形だ。
また、今回の取り組みは「良い商品を持つ」だけでなく、「適切な顧客に届け、購買につなげる」までを一体で設計する体制の強化を狙う。
M&A活用を継続
サイバーステップホールディングスは今後、事業基盤の拡充に向けてM&Aや資本提携を含む手段を適切に活用する方針を示した。
コンテンツ・コミュニティ・コマースを横断する枠組みの中で、商品力の確保と販促機能の内製化を同時に進める流れが続く。
