クレジットエンジン株式会社(東京都港区)は、保証会社向け基幹システム「CE Guarantee」の提供を開始する。保証申込受付から審査、契約管理、代位弁済、回収管理まで、保証業務に必要なプロセスを一元管理できる仕組みとする。金融機関との申込データ連携にも対応し、保証債務・求償債権の管理をオンラインで完結できるようにし、保証会社の業務効率化につなげる。
CE Guaranteeは、申込受付、審査、契約管理、代位弁済、回収管理といった保証会社の一連の工程をまとめて扱えるようにした。金融機関との申込データ連携をAPIやファイル連携で行える点と、保証債務・求償債権の管理をオンラインで完結できる点を特徴とする。金融機関との連携強化や、審査・勘定・回収業務の効率化ニーズを背景に開発した。
申込から回収まで統合
機能面では、保証申込データの受付・管理、金融機関とのデータ連携(API/ファイル連携)、審査プロセス管理(自動判定・手動審査対応)、保証契約・債務残高の管理、代位弁済受付および求償債権管理、回収状況の登録・管理を備える。あわせて、信用情報機関連携データの作成、ユーザー権限管理、既存基幹システムとの連携も機能として持たせた。
保証業務で扱う情報は、申込情報、審査判断、契約内容、債務残高、代位弁済、回収状況、信用情報機関向けデータなど多岐にわたる。CE Guaranteeは、こうした工程ごとに分散しがちな情報を一元管理の対象とし、保証会社の基幹業務として必要になる管理項目をまとめて扱えるように設計した。金融機関からの申込データ取り込みを前提とした連携手段を用意し、オンラインでの運用完結を打ち出す。
クレジットエンジンはオンラインレンディングプラットフォーム「Credit Engine Platform」を展開しており、保証会社向けにも基幹システムの提供を始めることで、保証業務に必要な工程の一元管理を可能にする。ミッションとして掲げる「“かす”をかえる。“かりる”をかえる。」の下、与信領域のデジタル化と金融機関・事業会社との連携強化を進めており、CE Guaranteeはその延長線上のプロダクトとなる。
人手不足や業務高度化への対応を背景に、保証業務でもデジタル活用の重要性が高まっている。保証会社の業務は、金融機関との申込データのやり取りに加え、審査、勘定、回収といった複数工程を伴うため、業務のオンライン化や工程管理の整備が急務になっている。クレジットエンジンは、こうした課題を踏まえ、申込から回収までを一気通貫で処理できる基幹システムとして同サービスを位置づける。
API連携でオンライン化
運用面では、金融機関とのデータ連携をAPIまたはファイル連携で行う。金融機関側の申込データを取り込み、保証会社の工程管理に接続することを想定し、申込から審査、契約、代位弁済、回収管理までの一連を同一のシステム上で扱う。保証債務・求償債権の管理をオンラインで完結できるようにし、保証業務におけるデータ連携と基幹管理を同時に整備する構成とした。
審査は自動判定に加え手動審査にも対応し、審査プロセス全体をワークフローとして管理する。信用情報機関連携データの作成も機能に含め、保証業務の各工程に付随するデータ作成・登録作業を業務フローの中に組み込む。さらに既存の基幹システムとの連携やユーザー権限管理を通じて、既存環境に接続しながら運用できるようにした。
企業間の業務自動化では、金融機関を含む複数主体のシステム間でデータを連携させ、手続きや照合をオンライン化する動きが広がっている。ファーストアカウンティング、GMOあおぞらネット銀行、インターネットイニシアティブ、ディーカレットDCPの4社が企業の請求書支払い自動化に向けた実証実験を行うなど、API連携を軸にした取り組みが進む。CE Guaranteeも、金融機関との申込データ連携をAPIやファイル連携で行う点を打ち出し、保証会社と金融機関の接続をオンラインで完結させる設計を採る。
今後は、保証会社の基幹業務の中で、申込データ連携から審査、契約、代位弁済、回収管理までを一つの運用フローとして接続する設計が、各社の既存基幹システムとどう組み合わさるかが焦点となる。API/ファイル連携の選択、審査の自動判定と手動審査の役割分担、既存基幹との連携範囲を前提に、導入時の業務分担とデータ授受の運用設計が主な論点となりそうだ。
