コモン・クリエーション株式会社(福岡県福岡市)は、国際電気通信連合(ITU)からIIN(発行者識別番号)の割り当てを受けた。eSIM Tech Partner「LibeSIM」で、ICCIDの自動発番を含むeSIM発行プロセスを自社で完結できる体制を構築した。eSIMプロファイル発行のリードタイム短縮や番号管理の柔軟化が、導入時の調整コスト低減につながるという。
IINは、ITU-T勧告(E.118)に基づき、SIMカードやeSIMプロファイルに付与するICCIDの先頭部分を構成する識別番号で、発行元を国際的に一意に識別する。コモン・クリエーション株式会社はIINの取得によって、ICCIDの採番設計からeSIMプロファイルの生成・発行(SM-DP+)、SGP.32準拠のeIM(IoTリモート管理)によるリモート管理、MVNO回線の提供までを一貫して提供できる体制を整えた。外部ベンダーへの発番依頼を不要とし、最短での発行につなげる狙いも示している。
ICCIDは19~20桁
ICCIDは19~20桁で構成され、先頭部分にあたるIIN(最大7桁)が発行者を識別する。eSIMプロファイルを発行するには各プロファイルに固有のICCID付与が必要で、ICCIDはIINを起点に構成されるため、IINの保有がICCID発番の独立性を確保するための技術的な条件になると説明している。
IINは各国の電気通信主管庁を通じてITUから割り当てを受ける枠組みで、コモン・クリエーション株式会社に割り当てられたIINは「ITU Operational Bulletin No.1334」に掲載された。従来、IINの取得は大手通信キャリアやグローバルSIMベンダーに限られており、国内のeSIM事業者が独自にIINを取得し、ICCIDの発番体制を自ら構築する例はほとんどないとしている。
コモン・クリエーション株式会社は、IINの自社保有により、顧客ごとのICCID採番ルールを柔軟に設計でき、eSIMプロファイルの即時発行が進めやすくなるとしている。ICCID体系の設計からeSIMの発行・配布までをワンストップで相談できる形にし、PoC段階から商用展開までICCID体系を一貫して維持できる点も示した。
LibeSIMが一貫体制
今回の体制は、LibeSIMがICCIDの発番からeSIMプロファイルの発行・管理までを自社で一貫して完結する形をとる。コモン・クリエーション株式会社は、ICCID採番設計、SM-DP+によるeSIMプロファイル生成・発行、eIMによるリモート管理、MVNO回線の提供を連動させるとしている。
リードタイム面では、外部ベンダーへの発番依頼が不要となることで、eSIMの発行リードタイムを従来の数週間から最短~1週間へと短縮する方針を示した。加えて、コストの最適化や柔軟な番号管理が可能になるとしている。
今後の取り組みとして、コモン・クリエーション株式会社は2026年度中に、ICCID自動発番機能のAPI連携拡充、管理ダッシュボードにおけるICCIDライフサイクル管理の高度化、パートナー企業向けのホワイトラベル発番機能の提供を予定している。また、ローカル5GやIoTデバイス管理に加え、イベント・興行向けの大量配布、自治体の災害対策用途、観光ソリューションなどへの展開も挙げた。
