株式会社シティプラスホールディングス(愛媛県新居浜市)は、建設業界向けICT測量アウトソーシングサービス「ソクプロ」の事業拡大に向け、ネパール支店(IT PLAZA:カトマンズ)にオフショア拠点を設け、ICT測量データの処理業務の運用を開始した。約200人の応募者を母集団に現地採用を行い、データ処理体制を整えた。
ネパール支店は「ソクプロ」で扱うICT測量データの処理を担う中核拠点となる。現地では約200人の応募者から選考を実施し、ICT関連業務に対応可能な人材を採用した。トリブバン大学出身者を含む建設分野の専門人材も採り込み、測量データの取り扱いに必要な知見を備えた体制構築を進めた。取り組みは「ソクプロ」の事業拡大を見据えた処理能力の増強策となる。
応募200人からICT・建設人材を選考
採用はネパール国内で約200人の応募者を集めて実施し、ICT関連業務の経験やスキルを持つ人材を中心に選考した。トリブバン大学出身者など建設工学系のバックグラウンドを持つ人材も採用対象とし、測量や土木分野の基礎知識を備えた人材を組み合わせることで、3次元測量データの処理や関連書類の作成に対応する体制を整えた。
同社は「ソクプロ」のサービスとして、3次元起工測量・出来形測量、3Dデータの作成・処理、ICT関連資料や提出書類の作成支援などを展開している。国内拠点とネパール拠点のハイブリッド運用を進める中で、データ処理業務をオフショア側に集約し、受託件数の増加に耐えうる処理能力の拡充を図る。
グループの売上高は64億1,600万円(2025年6月期・連結)。建設関連事業、まちづくり事業、DX支援事業を柱とし、建設分野に軸足を置きながら、測量データ処理や提出書類作成など周辺業務のアウトソーシング需要を取り込む形で「ソクプロ」を拡大してきた。
同社は、建設業界でICT活用が広がりデータ活用の重要性が高まる一方、中小建設企業では人材不足やコスト負担から、社内で対応することが難しいケースが多いとみている。こうした需給ギャップを背景に、オフショア拠点を活用したデータ処理体制を強化し、受託余力とコスト競争力の両面で優位性を確保する狙いだ。測量・土木分野では3次元データの活用やICT施工を巡る動きが加速しており、関連業務の外部委託ニーズが顕在化しやすい局面にある。
カトマンズにデータ処理機能を集約
今回の体制整備では、「ソクプロ」におけるICT測量データの処理業務をネパール支店に集約し、国内拠点は顧客対応や品質管理などと役割分担する構成とした。オフショア側では、ICT関連業務に対応できる人材と建設分野の専門人材を組み合わせ、3次元データの解析や加工、帳票作成などの実務を担う。
同社は今後、対応可能な案件数の拡大や、より高度なデータ処理、サービス品質の向上を課題に位置づける。ネパール支店を中心とした運用への切り替えにより、処理拠点の一元化と業務の標準化を進め、建設事業者に対するICT測量アウトソーシングサービスの提供基盤を強化する考えだ。
