中央開発株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:田中誠)は3月10日に創立80周年を迎えた。節目の取り組みとして「創立80周年記念サイト」を開設し、周年記念ロゴを作成した。創立80周年記念広報の一環として、情報発信の場とデザイン要素を整備する。
記念サイトと周年記念ロゴは、社外向けの情報発信に用いる枠組みの整備にあたる。記念サイトとロゴの整備を通じ、創業の経緯やこれまでの歩みを体系的に示し、企業理念や事業内容を発信する構成を取っている。
地質コンサルのパイオニア、80年の歩み
同社の起点は、1946年(昭和21年)3月10日に、調査・設計・施工における技術開発促進を目的として前身の匿名組合「中央開発技術社」が創設されたことにある。創業以来80年間、国土の安全と社会基盤整備に関わる業務を担ってきたとしている。
創業者の瀬古新助は大学教授で、戦後の混乱による就職難と急激なインフレという社会背景の中、戦地から引き上げて来た教え子や校友に向けた雇用創出と戦後復興への貢献を目的に起業した。この創業の精神は「技術をもって社会に貢献する」という企業理念として受け継がれているとしている。
同社は創業以来、地質コンサルタントのパイオニアとして「技術と信頼」を培い、国内外の社会資本整備に貢献してきた。国内における標準貫入試験の実用化などを含め、地質調査業界での技術的取り組みを積み重ねてきた経緯がある。近年はデジタルトランスフォーメーションを「地質DX」として推進し、点群データ活用やSfM処理技術、保有するボーリングデータを活用したAI分野での研究開発に取り組んでいる。事業領域は、土木設計、情報解析、IoT機器を用いた防災コンサルティングなどに広がっている。
一方、建設・インフラ分野では、設計・施工の生産性向上に向けたデータ利活用の動きが続く。国土交通省は「i-Construction」を掲げ、ICT施工や3次元データの活用を含む施策を進めてきた。点群データや写真測量の処理技術は、現場の計測・維持管理の工程で用いられる場面が多く、地質分野でもデータの蓄積と解析の高度化が課題となっている。中央開発が掲げる「地質DX」での点群データ活用やSfM処理技術、ボーリングデータを活用したAI分野の研究開発は、こうした潮流と自社の事業領域を結びつける取り組みと位置づけられる。
広報基盤を強化、技術開発と連動
記念サイトと周年記念ロゴは、創立80周年記念広報の具体策として整備したもので、同社の歴史や技術開発の実績を発信するプラットフォームの役割を担う。周年を示すデザイン要素と情報を集約する場を組み合わせることで、対外的なブランド発信と企業姿勢の可視化を図る構えだ。
周年施策は単体の広報物にとどまらず、同社が掲げる技術開発・研鑽や情報発信、働き方改革の取り組みと一体で進めるとしている。記念サイトの運営は、社内の制作・更新体制やコンテンツの整理など、情報発信機能の強化と表裏一体の取り組みとなる。周年ロゴの活用も、対外資料や各種制作物への適用を通じて、ブランドの統一的な訴求に結びつける狙いがある。
中央開発は、さらなる技術の開発と研鑽に取り組むとともに、情報発信の強化や働き方改革の推進を通じて社会づくりに貢献していく方針を示している。創立80周年を機に、デジタル技術を活用した事業展開と広報基盤の強化を進めることで、地質コンサルタントとしての役割を一段と高める構想だ。
