チャリチャリ株式会社(福岡市中央区)は13日正午から、シェアサイクルサービス「チャリチャリ」の佐賀での利用可能エリアを国道208号へ拡大する。新たに17か所の駐輪ポートを設け、幹線道路沿いのポート間接続性を高める狙いがある。
拡大に伴い、西部環状線~南部バイパスをカバーする形でポート網を再構築する。佐賀市や地元企業の協力のもと、要望が多かった佐賀歯科衛生専門学校、佐賀北郵便局、溝上薬局 空港通り店などでのポート設置を進める。チャリチャリにとっては、佐賀市で進めるエリア拡張の一環となる。
面積20.4平方キロ
利用可能エリアの面積は13平方キロメートルから20.4平方キロメートルへ広がる。チャリチャリは佐賀市で2024年5月にサービスを始め、これまで約240台の自転車と75か所の駐輪ポートを展開してきたが、今回の17か所追加により佐賀エリアの駐輪ポートは101か所となる。
2025年度の佐賀エリアユーザーアンケート(有効回答数497人)では、9割以上が「サービスに満足している」と回答した。利用目的は「買い物など日常のちょっとした移動(約5割)」と「通勤・通学(約4割)」が大半を占めた。「鉄道やバスと組み合わせて移動したことがある」は6割を超えた。国道208号沿いは飲食店やスーパーマーケットなどの生活利便施設が多く立地し、東側には住宅地も広がっている。
チャリチャリは、幹線道路沿いのポート間の接続性を高めることで、自動車からシェアサイクルへの移動手段の転換を促し、周辺の移動利便性と回遊性の向上を目指すとしている。
佐賀エリアでは、交通結節点であるJR佐賀駅北口駐輪場をはじめ、SAGAアリーナや公共施設、商業施設、病院、コンビニ、マンションなどへのポート設置を進めてきた。サービス開始以降、利用回数は順調に伸長しており、一方で利用可能エリアの拡大やポート新設を望む声も寄せられていた。これを受け、国道208号への拡大に向けた準備を進め、佐賀市や地元企業の協力のもとで17か所の新設を予定する。
新設先には、佐賀道祖元郵便局、溝上薬局 木原店、新栄公園、昭栄公園、東寺小路公園、古賀公園なども含まれる。国道208号沿いの生活利便施設や住宅地に近い地点を中心にポートを配置し、移動の選択肢をつなぐ導線の整備を進める。チャリチャリは佐賀市との連携協定に基づき2024年5月に佐賀エリアへ進出しており、今回の拡大で運用エリアを幹線道路沿いに広げる。
市と企業連携で新設
今回の拡大は、佐賀市や地元企業の協力のもとでポートを新設する枠組みを前提とする。要望が多かった佐賀歯科衛生専門学校、佐賀北郵便局、溝上薬局 空港通り店などでの設置を進め、国道208号(西部環状線+南部バイパス)を面的にカバーする形をとる。設置先には郵便局、薬局、公園などが含まれ、日常利用に近い場所へ分散配置する構成となる。
佐賀エリアでの取り組みは、JR佐賀駅北口駐輪場やSAGAアリーナなどの交通結節点・集客施設へのポート設置を重ねてきた流れを継ぐ。国道208号沿いへの拡大でも、幹線道路沿いのポート間の接続性を高める方針は変わらず、生活利便施設が集積するエリアと住宅地を結ぶ動線を強化する。
またチャリチャリは、佐賀県の交通安全意識改革・運動「SAGA BLUE PROJECT」に参画している。プロバスケットボールチーム「佐賀バルーナーズ」のホーム戦で交通安全をテーマにしたワークショップを実施し、子どもたちが描いた絵と啓発メッセージを30台の車体デザインに採用して、佐賀のまちで交通安全を呼びかける取り組みを進めている。佐賀市内でのサービス運用と並行し、交通安全の啓発活動も推進する。
チャリチャリは2018年2月に福岡でサービスを開始し、累計利用は4,400万回を超える。展開エリアは福岡(福岡市・那珂川市・志免町・粕屋町)、名古屋市、東京都、熊本(熊本市・菊陽町)、久留米市、桑名市、佐賀市、天草市、京都市・大津市の9エリアで、自治体や地元事業者との連携を軸に運用エリアを広げてきた。背景には、ユーザー調査で「鉄道やバスと組み合わせて移動したことがある」が6割を超えるなど、日常移動と公共交通の接続に関する需要の高まりがある。
