セルシスは、イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」の認知度向上と新規ユーザー獲得を目的に、グローバルな人的資本を活かしたマーケティング活動を2025年12月期に実施した。各市場に最適化したWeb施策に加え、世界20以上の国と地域でのリアルイベント協賛や海外クリエイターとの提携を進め、新興国市場でのサブスクリプション契約の伸長とユーザー数の増加を示した。
セルシスは、重点施策地域とするタイ、インドネシア、ブラジル、メキシコなどの新興国で、提供中サービスの言語対応やプロモーションの施策を強化した。あわせて、イベント協賛とSNS上の発信を組み合わせ、潜在ユーザーであるクリエイターとの接点を広げる取り組みを進めた。「CLIP STUDIO PAINT」の認知度向上と新規ユーザー獲得に向けた施策群の一環とされる。
新興国で最大3.1倍増
新興国市場では、「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプション契約が前年比で最大3.1倍の増加となった。対象としてセルシスは、タイ、インドネシア、ブラジル、メキシコを挙げ、言語対応やプロモーションなどの施策を強化したとしている。
リアルの接点では、北米、欧州、アジアなど全世界20以上の国と地域で、約60のポップカルチャーイベントやコンテスト、教育機関との協賛施策を実施した。海外では2019年から継続参加しているフランスの世界最大規模の日本のポップカルチャーイベント「Japan Expo」に加え、インドの大規模イベント「Mela! Mela! Anime Japan!!」へ本年度に初進出した。国内では世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット」などへの協賛を継続した。
オンラインでは、各国市場に最適化したWEB広告の出稿に加え、全世界200名以上のインフルエンサーと提携した約890件以上のSNSプロモーションを実施した。「CLIP STUDIO PAINT」は11言語に対応し、全世界で6,000万人以上に利用され、その80%以上が海外ユーザーだとしている。
イベント協賛とSNS推進
リアルイベントの会場では、来場者への「CLIP STUDIO PAINT」のライセンス提供、製品体験ブースの設置、現地の人気アーティストによるワークショップの開催を通じて、製品に触れる機会を創出する形をとった。協賛事例として、フランスの「Japan Expo」や、フィリピンの「Patrons of the Arts」でのライブドローイングの様子を挙げている。
協賛・提携の体制面では、リアルイベントやコンテスト、教育機関への協賛を各国・地域で実施しつつ、SNSでは海外クリエイターを含むインフルエンサー200名以上との提携で発信を拡大する運用を進めた。Web広告は各市場に最適化して出稿したとしている一方、施策ごとの投入規模や国別の内訳、再現条件の詳細は示されていない。
継続性の点では、フランスの「Japan Expo」には2019年から継続して参加しているとし、インドの「Mela! Mela! Anime Japan!!」への協賛は本年度に初進出とした。セルシスは、今後も日本のアニメなどのエンタメコンテンツブームを追い風に、「CLIP STUDIO PAINT」で持続的な成長を目指す方向性を示している。
今回の取り組みでは、新興国での言語対応やプロモーション強化に加え、リアルイベント協賛とSNSプロモーションを組み合わせた点が焦点となる。取引管理の観点では、協賛先や提携先の範囲が世界20以上の国と地域、インフルエンサー200名以上に及ぶ形をとっており、施策ごとの実施主体や対象範囲がどこまで共通運用されているかが論点になり得る。セルシスは2025年12月期に、グローバルな人的資本を活かしたマーケティング活動を実施したとしている。
