CBcloud株式会社(東京都千代田区)は、12月22日から貨物軽自動車(黒ナンバー)の共同使用サービスを東海エリアで始めた。車検や事故、故障による「欠車」により配送が止まる事態を防ぐ狙い。一般的なレンタカー(わナンバー)は運送業務に使えないため、黒ナンバー代車を適法に即時提供し、配送の継続性を確保する仕組みを整えた。
新サービスは、配送中のトラブル時もドライバーが運行を続けられる環境を整えることを目的としている。CBcloudが保有する中古車販売用の在庫車を代車として用い、物流インフラの維持を支援する。これは配送プラットフォーム「ピックゴー」と連携し、事故・故障の連絡直後にサポートチームが代車手配を行う仕組みに基づくもので、現場の運行再開までを支援する体制だ。
平均7日利用の代車体制構築
代車の平均利用日数は約7日間とされる。復旧までに時間を要する現場において、ドライバーが一時的な業務停止や収入減に直面しないよう支える形だ。東海エリアでの車両受け渡しと返却拠点は名古屋市熱田区に設定された。対象エリアは東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、三重県、滋賀県、和歌山県、愛知県、岐阜県、静岡県を含む。
CBcloudによると、本サービスは5月の先行開始以降、既に関西・首都圏からのドライバーの利用希望が寄せられていた。これを受けて東海への導入を決定したとする。サービスは単発型ではなく、複数地域で同様の運用実績を持つ継続展開の一環となる。
ピックゴーと連動する即時支援網
CBcloudは、配送管理プラットフォーム「ピックゴー」を通じてドライバーの運行状況をリアルタイムに把握しており、事故・故障と同時にリカバリー案を提示できる。これにより、運行中断による「空白期間」を埋める対応へとつなげている。代車利用後、品質を確認したドライバーには中古車としての購入提案も行う仕組みを採用している。
背景には、軽貨物事業者が自家用車を事業車と兼用できない制度上の制約があり、代替車両を短期で調達することが難しい事情がある。CBcloudはその制約を踏まえつつ、自社在庫を共同使用に転用する形を取っている。
供給体制と東海での運用方針
提供車両はCBcloudが保有する中古車を転用する形であり、運輸支局へ届け出済みの黒ナンバー車を対象とする。数量や再販計画については明示されていない。車両の受け渡しは指定拠点で実施する方式をとり、運用にあたってはドライバーからの連絡を起点とする体制を設けている。
販売と提供の両面を兼ねる運用形態を採用しており、廃車を余儀なくされた利用者には中古車販売を組み合わせた支援も予定する。継続期間や次回展開については明示されていない。
東海エリアでの提供は、首都圏・関西圏に続く展開であり、CBcloudの地域別物流支援網の拡充にあたる。ドライバー支援と配送継続の両立を前提とした仕組みが稼働段階に入った形だ。