宇佐美 進典が代表を務める株式会社サポーターズホールディングス(東京都渋谷区)は、株式会社CARTA HOLDINGSが保有する株式会社サポーターズの全株式を譲り受けることで合意した。実行は4月10日の予定だ。取引に伴う外部流出や拡散といった事象は示されておらず、両社は独立化と新体制での事業推進を公式に表明した。エンジニア採用支援の運営主体が変わることで、若手IT人材向けのマッチング市場で競争環境に変化を与える可能性がある。
株式の譲受主体は新設のサポーターズHDで、売り手はCARTA HDとなる。サポーターズはCARTA HDから独立し、柔軟かつ大胆な事業戦略を遂行する方針だ。宇佐美 進典は、これまでの事業開発経験を生かして独立化を全面的に支援し、中長期の企業成長を推進する位置づけとなる。
4月10日実行で独立
本件は、CARTA HDが保有するサポーターズの全株式を、宇佐美 進典が新設したサポーターズHDを通じて譲り受ける取引だ。
実行日は2026年4月10日を予定する。株式の取得価額など取引条件の詳細は示されていない。
サポーターズは設立以来、「カッコイイオトナを増やす」というビジョンを掲げ、新卒エンジニアに特化したキャリア支援領域で高付加価値なマッチングサービスを展開してきた。エンジニア学生向けのコミュニティブランドを強みとし、若手IT人材市場での成長余地を事業基盤として持つという。
学生3人に1人が利用
サポーターズの代表取締役である楓 博光は、2012年の創業以降、新卒エンジニア向けマッチングサービスに加え、「技育プロジェクト」と呼ぶキャリア育成も行ってきたと説明した。
足元では、エンジニアを目指す学生の3人に1人が使うサービスに成長したという。
楓 博光は、昨年から社会人向けのサービスも始動したとし、ビジョンの実現に向け挑戦を続けていると述べた。
今回の独立化により、創業時から支援してきた宇佐美 進典とともに新体制で「第二創業」を迎えることを楽しみにしているともコメントした。
宇佐美氏が新会社で取得
宇佐美 進典は、CARTA HDの前代表取締役社長執行役員兼CEOで、新設したサポーターズHDの代表取締役を務める。
宇佐美 進典は早稲田大学商学部卒業後、トーマツコンサルティング(現Deloitte Tohmatsu LLC)を経て、1999年にアクシブドットコム(VOYAGE GROUP)を友人と創業した。2019年に電通100%子会社であるCCIと経営統合し、CARTA HOLDINGSの代表取締役会長に就任した経緯がある。
さらに2025年にはNTTドコモからTOBを受け、同年12月に代表取締役を退任した。
今回の株式譲受は、宇佐美 進典が新たな枠組みでサポーターズの独立化を支える形となり、CARTA HD傘下からの事業運営の切り替えを伴う。
AI活用や領域拡大視野
宇佐美 進典はコメントで、VOYAGE GROUPやCARTA HDで事業開発を進めてきたと振り返った上で、サポーターズが創業時から「カッコイイオトナを増やす」というビジョンを掲げ、独自のカルチャーを維持している点に言及した。
HR領域ではAIの活用や事業領域の拡大など、事業開発の余地があるとし、サポーターズの経営陣とともに中長期的な企業価値の向上に努めたいと述べた。
今後の注目点は、独立後の運営体制の下で、学生向けのマッチングと育成施策、昨年始動した社会人向けサービスをどのように接続していくかにある。
株式譲受の実行日である4月10日を境に、意思決定の所在がCARTA HDからサポーターズHDへ移るため、事業戦略のスピードと継続性が運用面の論点になり得る。
