株式会社CAP(神戸市須磨区)は、新刊書籍「地域ブランド戦略」(著者:樫野孝人・吉田博詞)を2月6日に発売する。地域ブランドをテーマに、地域資源の活用や地域振興の仕組みをまとめた内容となる。出版を通じて、各地の自治体や事業者によるブランド形成の動きを整理することが狙いとみられる。
今回の書籍は代表取締役の樫野氏が自ら筆を執った。共著者の吉田氏とともに、地域ブランドの形成に関わる理論や事例を扱い、地域主体の価値づくりに関する考察を加えている。企業や行政など多様な組織での活用を想定した構成とされる。
全国784件の地域団体商標登録 背景に地域発信の広がり
特許庁によると、2025年上半期に新たに7件の地域団体商標が登録され、累計で784件となった。登録対象には「栗東いちじく」(滋賀県)や「奈良団扇」(奈良県)などが含まれ、地域名と産品を組み合わせたブランド保護が広がっている。商標制度の導入は2006年で、地域経済の活性化を目的として設計された。
新規登録数は2022年27件、2023年19件、2024年22件と推移しており、地域資源を持続的に活かす取組の増加が確認できる。地域団体商標は地理的表示(GI)と異なり、産品やサービス名の商標登録を通じて「地域ブランド」の信用を維持する仕組みである。
今回の書籍発刊は、学術的・実務的に整理する機会とも位置付けられる。流通経路は全国書店やオンライン書店を通じた販売が想定される。
同社は、文化・地域・観光などの分野横断的な事業を手がける制作会社で、地方自治体や企業との協働にも実績を持つ。出版事業では、地域ブランディングや公民連携に関連する内容を継続的に手がけており、今回の新刊も地場経済研究や人材育成分野での教材的活用が想定されている。