株式会社BuySell Technologies(東京都新宿区)は、2026年1月の月次実績を公表した。グループの出張訪問買取事業における仕入高が前年同月比154%の1,458百万円に、出張訪問数が同117%の32,853件となった。店舗買取・その他事業の仕入高も同183%の4,350百万円に拡大した。2026年3月をめどにグループ店舗ブランドを「バイセル」へ統一する計画で、再訪率向上や高単価商材の拡大が好調に作用した形だ。
ここ数年間でグループ再編やM&Aを重ねてきた同社は、出張訪問買取「バイセル」のほか「福ちゃん」「日晃堂」などを展開してきた。経営統合後はリピート施策を強化し、出張訪問と店舗買取の双方で顧客接点を維持・拡大する体制を採っている。今回の月次結果は、出張訪問の再訪強化と高単価商材の取り扱いを進めたことにより、訪問粗利単価が前年同月比159%と管理会計上で大きく伸長したことを示している。
出張訪問と店舗事業で前年度比150%超の伸び
グループ出張訪問買取事業では、前年同月比154%の1,458百万円の仕入高を記録した。出張訪問数も32,853件と前年同月比117%に増加し、新規問い合わせと再訪ともに堅調だった。店舗買取を含むその他事業でも仕入高が前年同月比183%の4,350百万円へ上昇した。これらの数字はいずれも速報値で監査前のものである。
グループ全体の店舗数は490店舗で前月から変わらず、うち直営では「バイセル」150店舗、「タイムレス」40店舗、FC店舗275店などが運営されている。フォーナイン、日創、むすび、REGATEなどの店舗ブランドは順次「バイセル」ブランドに統一される予定で、直営店舗のブランド変更は2026年3月までに完了を予定している。
店頭と出張の両輪で再訪率を維持
同社グループでは、出張訪問買取をBuySell Technologies、REGATE(日晃堂含む)で構成し、店舗買取をBuySell Technologies、タイムレス、REGATEなどが担っている。出張訪問事業では、バイセル再訪率18.0%、福ちゃん16.9%と依然高水準を維持。再訪アポイントの戦略的キャリーにより月内再訪率は前月より低下したものの、訪問件数全体や2月以降の稼働計画は順調に推移しているという。
店舗買取・その他事業では、リピート来店の増加が高単価商材の取得につながった。査定1件あたり粗利単価が前年比で計画を上回り、既存顧客の再来店による取引拡大が見込まれる体制を整備している。
いずれの事業も前年同月比較で新規連結効果がなくなっており、今回の増加はオーガニック基調によるものとされる。
グループ再編・統合を通じ収益構造を明確化
BuySell Technologiesは2024年にレクストホールディングスを子会社化し、出張買取2位の「福ちゃん」などを傘下に収めた。2026年1月にはグループ9社を統合し、各ブランドを「バイセル」に一本化する方針を打ち出している。これにより、店舗・出張両分野での運営効率化とブランド一貫性の確保を進める。
同社グループはリユース市場の拡大に合わせてロールアップM&A戦略を推進しており、出張・店舗・オンラインの複数チャネルを運用する。業績は好調に推移している。中期計画では2027年に売上高1,400億円、営業利益110億円を想定している。
数量限定なく、統合完了時期を明示
1月の月次データは限定的な販売数や再販予定の記載はなく、再訪活動やブランド統合を段階的に進める形式をとる。直営店舗のブランド変更は2026年3月末までに完了予定で、FC店舗については順次協議の上で実施する計画が示されている。販路は出張、店舗、宅配のチャネルを維持しており、各範囲での提供形態を継続する。
役割分担としては、出張買取「バイセル」「福ちゃん」「日晃堂」をBuySell Technologies・REGATE・日晃堂が担当し、店舗買取はBuySell Technologiesとタイムレス、REGATE各社が担う。これによりグループ内での開発・販売機能が整理されている。
取扱範囲は全国規模の顧客層を対象とし、高価格帯商材を中心とした査定・買取を行う形を標準とする。全体は月次KPI(仕入高・出張訪問数・店舗数)の開示体制下で運用されている。
再訪戦略を軸に次月以降へ接続
今回の実績は、出張と店舗双方の再訪・リピート拡大施策によって高単価商材が増加した結果を反映している。グループ全体での店舗ブランド統合が進む3月までは、統合スケジュールと再訪率推移の管理が注目点となる。3月18日公表予定の2月月次には、ブランド統合完了に向けた運用状況が反映される見通しだ。