株式会社ブロードエンタープライズ(大阪市)は、不動産投資家の生稲崇氏が初期導入費用ゼロ円の設備導入サービス「BRO-ZERO」を活用した事例インタビューを公開した。生稲氏は投資総額13億円を超える実績を持つ。不動産投資において銀行融資の審査期間などが課題となる中、設備投資の新たな進め方を示した形だ。資金手当ての選択肢を広げ、民泊運用の立ち上げを早める狙いがある。
BRO-ZEROは、銀行融資のような長い審査期間を待つ必要がない点に加え、銀行が敬遠しがちな転貸(サブリース)案件や、担保評価が出にくいサウナや家具家電への投資もカバーする点を特徴とする。初期費用ゼロで手元資金を温存しながらリノベーションや設備投資を可能にし、不動産投資家のキャッシュフロー最大化を掲げている。民泊関連投資で資金調達や設備投資の実行速度が競争力を左右する局面で、同社の支援の使われ方を具体的な投資家のケースで示したかたちだ。
投資総額13億円超
導入事例では、生稲氏が不動産投資歴11年で累計投資額13億円の実績を持つことを明らかにした。建築費高騰や金利上昇を背景に、インバウンド需要を取り込める「民泊旅館投資」へ主軸をシフト。短期間で事業拡大を進める過程で、銀行融資の審査に約1カ月を要することがボトルネックとなり、好条件の物件を逃す機会損失や、転貸物件・付帯設備への融資の難しさに直面していたという。
ブロードエンタープライズは、生稲氏がBRO-ZEROを選んだ要因として、物件購入の意思決定スピードを維持できること、転貸案件やサウナ・家具家電への投資をカバーする柔軟性、初期費用ゼロでキャッシュを温存できる点を挙げる。民泊施設では物件取得後に内装や備品などの初期投資が連続して発生しやすく、投資家は資金の出しどころと投資の順序を組み替える必要に迫られる。BRO-ZEROにより、投資判断と実行の間に生じるタイムラグを小さくし、好機を逃さずに投資を進める枠組みを提示したかたちだ。
事例では、融資審査の時間と融資対象の範囲が投資の実行速度に影響するという課題に焦点を当てた。転貸(サブリース)を伴う案件では賃貸借契約や運用形態が複層化しやすく、金融機関の評価プロセスにおける論点も増えやすい。さらに、サウナや家具家電といった付帯設備は担保評価が出にくく、設備投資の資金手当てが別途の検討事項になりやすい。ブロードエンタープライズは、こうした投資対象をカバーする仕組みとしてBRO-ZEROを用意し、初期費用ゼロで手元資金を温存しながらリノベーションや設備投資を進められるようにした。
今回示されたのは個別事例であり、設備投資に関する意思決定の速度、転貸案件への適用、付帯設備投資の扱いといった論点が投資家の行動にどう影響したかを整理した内容となっている。同社は設備導入の支援を通じて不動産投資家のキャッシュフロー最大化を目指し、設備投資の組み立て方を具体事例を通じて伝える情報発信を進めている。
BRO-ZEROの運用整理
導入事例で取り上げた東京都大田区の民泊施設では、BRO-ZEROを活用し、インバウンド客をターゲットに「歌舞伎」をテーマとした内装や家具導入を実現した。初期導入費用ゼロ円の設備導入サービスとして、銀行が融資で扱いにくいとされる転貸案件や、サウナ、家具家電といった付帯設備への投資までを対象に含める枠組みを採っている。
運用面では、銀行融資のような長い審査期間を前提としないため、資金調達の時間軸と、物件取得後に必要となるリノベーションや設備手配の時間軸を切り分けて設計できる。転貸(サブリース)案件を対象に含めることで、賃貸借契約の形態が投資スキームに与える影響が大きい領域にも踏み込んだ。付帯設備についても、担保評価が出にくいサウナや家具家電への投資を含めることで、施設運営に必要な要素を設備投資のスキームに取り込んでいる。
導入効果として、大田区の民泊施設では稼働率が70〜80%を維持し、月間売上は平均100〜150万円、ハイシーズンには200万円近くに達したという。生稲氏が民泊旅館投資へ軸足を移す中で、銀行融資の審査期間や対象範囲を課題とし、BRO-ZEROを活用して設備投資を進めた経緯が示されており、投資判断のスピードと設備投資の実行をどう接続するかがテーマとなった。
