株式会社Bot Express(東京都港区)は、自治体のLINE公式アカウント上で利用できる「消防団出動実績管理機能」をリリースした。LINE上で出動報告を完結させ、報酬額の自動計算や履歴閲覧などにも対応し、事務処理の所要時間の短縮につなげる狙いがある。
新機能は、連絡員(報告者)が出動種別や活動内容、開始・終了日時、出動者などを選択・入力し、団員リストから出動した団員を選ぶ。報告が送信されると、分団長(確認者)のLINE上にメッセージが自動で届き、分団長が内容を確認してLINE上で自治体に報告する。団員の報酬額は自動計算に対応し、自治体は管理画面から出動報告の内容と報酬額を確認する仕組みで、自治体から団員へのメッセージ配信にも対応するとしている。GovTech Expressの手続きテンプレートを用意し、パートナー自治体であれば最短1日で実装できるとしている。
導入団体350以上を開示
GovTech Expressは手続きテンプレートを200以上用意し、今回の機能もインストールが可能としている。株式会社Bot Expressは官公庁専用対話型アプリケーション「GovTech Express(ガブテック エクスプレス)」を提供しており、2025年12月時点で市区町村、都道府県、省庁など350以上の団体が導入したとしている。
機能面では、団員登録、出動報告、分団長による確認、団員による出動記録の閲覧、自治体による出動報告と報酬の確認、セグメント配信と既読確認、データ出力と分析の7つを備える。団員登録は、LINE上で生年月日とカナ氏名を入力して登録し、事前にインポートした団員情報と照合して本人確認ができると登録が完了する仕組みで、登録時にIDやパスワードを必須とするカスタマイズも可能としている。
自治体側の管理画面では、報酬額の修正にも対応する。報酬の「対象外」とすると0円となり、出動時間を修正すると報酬額が再計算される。再計算結果を参考にしながら金額を修正し、「修正を反映」にチェックを入れて保存すると、出動した団員たちの報酬額に反映する仕組みだとしている。
LINE完結の運用設計
運用面では、出動報告を起動すると団員登録情報を自動で照合し、氏名や分団名などを入力する必要がないとしている。連絡員(報告者)以外が起動すると、登録がないことが表示される。異動や退団の際は、自治体側でデータベースを更新したり、団員による登録解除を行うとしている。
メッセージ配信は、登録している団員全員、分団長、特定の分団など、セグメント(対象となるグループ)を指定して配信する。既読確認用のボタンを付けると、団員登録と紐づいた既読状況が確認でき、GovTech Expressの標準機能の既読確認機能の利用や、会議の出欠を確認するアンケートの起動ボタンを付けるなどの実装も可能としている。
データは、団員登録や出動報告などをExcelやCSVとして出力できる(レポート機能)。サンプルとして「団員登録状況」「出動報告」「出動記録(支払用)」の3つのレポートを備え、列項目の増減や活動日の絞り込みなど、自治体の運用にあわせたデータ活用ができるとしている。注目点は、自治体ごとの消防団条例に合わせた報酬の計算式カスタマイズをどこまで運用に合わせる形をとるかにある。今回の機能は、GovTech Expressの手続きテンプレートをインストールして実装する形を示している。
