ブックオフコーポレーションは「BOOKOFF PLUS 新宿西口店」をリニューアルし、都内の来店動線を再設計する。店舗の更新を継続する方針の下での取り組みとなる。現時点で改装内容の詳細は明らかにしていない。新宿西口エリアの店舗運営における導線設計を見直す動きとなる。
今回のリニューアルは、同社が都内で店舗更新を継続する流れの中にあり、新宿西口という駅前立地での来店導線の組み替えを主眼に据える。店舗内の回遊や売場の見せ方を含む「動線」の再設計を掲げる一方、具体的にどの売場をどう改めるのか、取り扱いジャンルの変更有無などは示していない。同社にとっては、既存店の更新を通じた運営改善の一環に当たる。
中古書籍市場は約5,000億円
市場の規模感では、日本の中古書籍市場は2023年度に約5,000億円超とされ、2024年度は前年比約3%増の5,150億円の見込みが示されている。書籍以外を含むリユース市場全体では2023年度に3兆3,000億円、2025年度に4兆円超へ成長するとの予測もある。都内の中古書店の消費動向では、2024〜2025年に駅近立地でのリニューアルが増加したという整理があり、来店客の約60%が20〜40代、漫画・専門書需要が全体売上の40%以上を占めるというデータもある。
ブックオフグループは2026年時点で全国700店超を展開しているとされ、都内でも店舗更新を継続中だ。今回の新宿西口店のリニューアルは、来店動線の再設計を軸に、2026年春以降の複数店の刷新計画の一環と位置付けられている。過去の実績として、2024〜2025年に「SUPER BAZAAR」形式で10店以上をリニューアル・新規オープンしたとされ、平均売上高が前年比10〜20%増となったという数値も示されている。
一方で、駅前商業での改装・移転はリユース業界に限らずみられ、関西では梅田ロフトが2025年4月30日に閉店後、阪神梅田本店6階へ移転リニューアルした事例がある。大丸梅田店が2025年秋以降低層階の売場集約を進め、上層階をJR西日本・ルクア系の専門店街化へ振り向ける構想も示されている。阪神梅田本店では2021年10月8日の増床開店を経て、駅直結の動線改善とあわせた運営が進んだとされ、商業施設側で「動線」の見直しがテーマになりやすい状況がうかがえる。
改装の中身は未開示
新宿西口店のリニューアルでは、改装内容が未開示のため、売場構成や什器配置、取扱商材の範囲、改装後の運営体制がどこまで変わるのかは読み取れない。現時点で言えるのは、都内の来店動線を再設計するという狙いが示されている点にとどまる。店舗が「BOOKOFF PLUS」であることから、本・CD・DVDを中心とする店舗運営の文脈で導線を見直す可能性はあるが、今回の改装で何が実施されるかは示されていない。
