株式会社ビーロット(東京都港区)は、株式会社SDネクストの株式を売却し、取引が完了したと発表した。対象は議決権比率25.0%分で、売却手続きは完了しており、公式に対応状況を明らかにした。本件は企業投資・M&Aの運用設計に影響し得る動きとなる。
ビーロットが売却したのは、2025年12月に優先株式(B種)で投資していたSDネクスト株式である。東証プライム上場企業の株式会社ライフドリンクカンパニーがSDネクストを完全子会社化することが決まったことを受け、ビーロットはB種株式の権利を行使し、SDネクストの親会社である株式会社スキマデパートに株式を売却した。ビーロットは中期経営計画で掲げる「企業投資・M&A領域への挑戦」に沿う案件として位置づけ、投資機会の発掘から条件設計、エグジットまでを一連で実行した。
5億円投資、4月1日売却完了
売却対象はSDネクスト株式(議決権比率25.0%)で、投資実行は2025年12月だった。投資形態は優先株式(B種)とし、投資額は5億円。
売却完了日は2026年4月1日で、当該日付で株式売却が完了した。
投資判断に至るプロセスでは、財務・事業・法務など各観点からデューデリジェンスを実施したという。投資機会の発生から短期間で精緻に調査し、投資価値とリスクを見極めたうえで意思決定した点を特徴として挙げた。
優先株B種で元本保全を設計
投資スキームに優先株式(B種)を採用した狙いは、普通株式と比べて投資元本の保全やダウンサイドリスクの抑制を図りつつ、機動的な投資判断を可能にする点にあった。
ビーロットは不動産領域で培った知見やネットワークを生かし、新たな収益機会の創出に取り組む方針を示してきた。
投資先のSDネクストは自動販売機事業を手掛け、全国で3,000カ所超のロケーションを有するという。
ビーロットは、こうした事業基盤を持つ企業への投資機会を得たことが、今回の投資実行につながったとしている。
ライフドリンク子会社化で売却実行
その後、株式会社ライフドリンクカンパニーによるSDネクストの完全子会社化が決定した。
これに伴い、ビーロットは保有するB種株式の権利を行使し、SDネクストの親会社である株式会社スキマデパートへの株式売却を実現した。取引の結果、ビーロットは投資のエグジットに至った。
投資成果として、ビーロットはIRR42%を実現したとしている。
投資機会の発掘から条件設計、エグジットまで一貫して迅速かつ適切な意思決定ができた点を挙げ、M&A事業を通じて培ってきた企業価値評価や投資判断のノウハウが発揮されたとの見解を示した。
企業投資・M&A参入を継続方針
今後についてビーロットは、今回得られた知見と実績を踏まえ、企業投資・M&A領域への積極的な参入を継続する方針を示した。優先株式をはじめとした柔軟な投資スキームを活用し、リスクとリターンのバランスを管理しながら投資活動を推進するとしている。
株式売却が当連結会計年度の連結業績に与える影響は軽微だという。
