AutoRubys(オートルビーズ、鳥取県鳥取市)は、2026年3月にAI搭載公式HP全面リニューアルを実施した。AIチャットボットの常設や採用専用ページの新設に加え、全車種ラインナップの一覧化、オリジナルブランド「ARX」のECサイト開設準備を盛り込んだ。ユーザー体験と情報アクセスを刷新し、適合確認などの疑問を解消しやすくする狙いを示している。
リニューアルの柱は、問い合わせ導線と情報集約の再設計にある。AutoRubysはスズキ・ジムニーを中心に、ノア/ヴォクシー、クロスビーなど幅広い車種向けのカスタムパーツを企画・製造・販売しており、従来は適合確認やFAQが個別問い合わせに寄りやすい場面があった。今回、AIチャットボットを常設し、パーツの適合確認やFAQなどの疑問へリアルタイムで回答する形をとることで、全国の利用者が時間を問わず情報を得られる設計へ改めた。あわせて採用情報をまとめ、採用活動に必要な情報へ到達しやすい構成にした点も特徴となる。
AI常設で24時間対応
AI(人工知能)を活用したチャットボットは、営業時間外も24時間対応が可能としている。店舗の営業時間は9:00〜18:00で、定休日は水・日・祝日としており、これまで対応が難しかった時間帯にも情報提供を想定する。取り扱い全車種のカスタムパーツは車種別に一覧表示し、目的のパーツにたどり着く導線を設計した。新機能として採用ページと車種別ラインナップを用意し、ARXの専用ECサイトは開設準備段階にある。
採用面では、メカニックやセールススタッフなどの募集情報をまとめた採用専用ページを新設した。会社の雰囲気や仕事内容が伝わる構成とし、自動車業界で働きたい人への情報発信を強化する。人材募集と情報提供を同一サイト内で整理することで、利用者向けの適合確認と、求職者向けの情報導線を分けた設計となっている。
EC関連では、オリジナルブランド「ARX」の専用ECサイトを準備中とし、既存ECサイトを再設計して購入体験の向上を目指す方向性を示した。ARXは自社パーツブランドとして展開しており、ジムニーなどのラインナップを公式ストアで扱う。今回の公式HPの刷新は、商品情報の探しやすさに加え、ブランド情報とオンライン導線の整備を同時に進める取り組みとなる。
ARXのEC開設準備
全面リニューアルに至る経緯として、AutoRubysには「パーツの適合が自分の車に合うかわからない」「カスタムは敷居が高い」といった声が、既存顧客に加えカスタム未経験層からも寄せられていた。こうした課題の解決と、カスタムカー文化をより多くの人に届けることを目的に、AIなどのテクノロジーを取り入れた設計を進めている。AutoRubysはスチールバンパーで知られ、近年はDX推進や「ARX」の展開など事業領域の拡大を進めてきた経緯がある。
AutoRubysはジムニーカスタムで支持を集め、トヨタ車をはじめスズキ車全般など多様なメーカー・車種を取り扱っている。車両販売・車検に加え、カスタム・メンテナンスサービスも提供し、新車・中古車販売、コンプリートカスタムカー制作、カスタムパーツの塗装・取付、FRP補修、オイル交換、タイヤ交換などを手がける。これらの業務で発生しやすい適合確認や作業内容の照会を、サイト上で受け止める構えを強めた形となる。
背景には、ジムニーカスタム関連企業で、HPリニューアルを通じたDX推進やオンライン販売の強化を進める動きがみられることもある。AIチャットボットで適合確認を支援し、ECサイト開設でオンライン導線を強める取り組みが、同領域で複数確認されている。AutoRubysも今回、AIチャットボットを常設し、車種別の一覧表示と組み合わせることで、問い合わせ以前の情報探索をサイト内で完結させる設計を打ち出した。
運用面では、AIチャットボットを常設し、適合確認やFAQへの回答をリアルタイムで行う形をとる。営業時間外も24時間対応が可能としており、利用時間帯に依存しない情報提供を想定する。ARXの専用ECサイトは準備中で、購入体験の向上に向けて既存ECを再設計する方針を示している。
今後の計画として、AutoRubysは2026年内にARX ECサイトの本格稼働、AIチャットボットの対応範囲拡大、オフラインイベントとオンラインの連動強化を計画するとした。取引管理や法人営業の観点では、ARX専用ECサイトが準備段階にある点に加え、サイト上の適合確認の導線と問い合わせ対応の運用が、受発注や対応フローにどう組み込まれるかが論点となり得る。今回のリニューアルは、AIチャットボット常設と車種別情報の一覧化、採用ページ新設、ARXのEC開設準備を同時に進める施策となっている。
