ATENジャパン株式会社(東京都荒川区)は、新ブランド「essentials(エッセンシャルズ)」シリーズを3月6日より販売開始した。ATENジャパン公式オンラインストアで取り扱いを始め、Amazonなどの主要ECサイトでも順次取り扱いを開始する予定だ。業務用途で培った技術と知見を身近な製品に落とし込み、必要なときに導入しやすい環境づくりにつなげる。
今回投入した「ATEN essentials」は、業務用途で培ったATENの技術と知見を、より身近なプロダクトへと昇華した新ブランドとする。導入しやすい価格帯と無駄を削ぎ落とした製品構成により、使いやすさと実用性を両立したとしている。これまで専門商流が中心だったAV/IT機器をECチャネルへ展開し、誰でも必要なときにすぐ導入できる環境を整備する狙いを示している。ATENジャパンにとっては、公式オンラインストアを起点に、主要ECサイトへ順次広げる形で入手経路を拡張する点が特徴となる。
HDMI分配器を先行
製品ラインアップは、HDMI分配器とHDMIスイッチャーを挙げた。HDMI分配器ではATEN独自のEDID Sync™により、異なる対応解像度のディスプレイでも共通して表示できる解像度を検知するとしている。HDMIスイッチャーはRapidSync™搭載を掲げ、映像の遅れや切り替え時の黒画面表示を最小限にするとしている。
型番として、HDMI分配器はVS5812、VS4814、VS4812を示した。HDMIスイッチャーはVS5821、VS4841を挙げた。加えて、USB切替器は今後のラインアップ拡充として展開予定とし、2台のPCに接続する最大4台のUSB周辺機器を本体ボタンまたは有線リモコンで切り替えるとしている。現時点で、USB切替器の投入時期や対象範囲などの詳細は明示していない。
提供形態は、ATENジャパン公式オンラインストアで販売を開始し、主要ECサイトでも順次取り扱う形をとる。これを受け、従来は専門商流が中心だったAV/IT機器の入手経路を広げ、必要なときにすぐ導入できる環境を整備する方針を示している。Amazonなどの主要ECサイトでの取り扱いは順次開始予定とし、開始時期や対象範囲の詳細は明示していない。
ATEN側の技術面の説明では、業務用途で培った技術と知見を製品に反映したとしている。ATEN International Co., Ltd.は1979年設立で、KVMやAV/ITのコネクティビティー、マネジメント領域のソリューションを手がけ、KVM、Pro AV、USB、ラック、インテリジェント電源など1,000を超える製品群を提供しているという。国際特許は650以上とし、グローバルのR&Dチームを保有する点も挙げている。
ATENは海外拠点も広く、台湾本社を起点に、中国、日本、韓国、ベルギー、オーストラリア、米国、英国、トルコ、ポーランド、インド、ルーマニア、南アフリカ、インドネシア、メキシコに子会社・地域オフィスを置くとしている。R&Dセンターは台湾、中国、カナダに設置しているという。ATENジャパンはこれまで、KVMスイッチや映像分配機器、リモート管理ソリューションを通じて、多様な業界のIT/AV環境を支援してきたとし、業務用途中心の製品展開実績を示している。
公式ストア起点で拡張
今回のECチャネル展開は、ATENジャパンが従来重心を置いてきた専門商流に加え、オンライン上の購入導線を整える動きとなる。業務用途での導入では、SIerや専門ディストリビューター、代理店などを介した調達が一般的になりやすい一方、運用現場の課題に合わせた機器の追加や置き換えでは、調達までのリードタイムが論点となる場面もある。ATENジャパンは、公式オンラインストアで販売を開始し、主要ECサイトでも順次取り扱う形をとることで、「必要なときにすぐ導入できる環境」を整備する方針を示している。
またATENジャパンは2月12日に、IT/AV運用に関する「ATEN 徹底解説コンテンツ」を公開し、製品情報に加えて運用視点の情報提供を進めたとしている。今回の新ブランド投入は、こうした情報発信と並行しつつ、入手経路の拡張によって導入のしやすさを高める取り組みとして整理できる。
運用面で見た場合、現時点で明示されている販売の起点はATENジャパン公式オンラインストアで、主要ECサイトは順次展開となる。製品群はHDMI分配器とHDMIスイッチャーが先行し、USB切替器は今後の拡充として示された段階だ。
