atama plus株式会社(東京都文京区)は、オンライン家庭教師サービス「メガスタ」を運営していた株式会社バンザンの破産報道を受け、同社サービスの利用が困難となった中学生・高校生を対象に「atama+ オンライン塾」での緊急学習支援を開始した。支援対象は2026年2月13日時点でメガスタや一橋セイシン会など同社サービスを利用していた生徒で、同社は学習継続の環境確保を目的とした特別支援プログラムを提供するとしている。
今回の取り組みは、学習の中断を余儀なくされた生徒に対して、新たな学習機会を早期に提供することを目的とするものだ。AI教材「atama+」を活用する「atama+ オンライン塾」では、生徒一人ひとりに合わせた学習指導を展開しており、既存の個別最適型教育サービスの延長として支援を実施する形をとった。
対象は中高生、既存ユーザー支援に限定
特別支援プログラムの対象は、破産した株式会社バンザン(東京都)のサービスを2026年2月13日時点で利用していた中学生・高校生とされ、atama+ オンライン塾の全サービスを利用できる。提供内容には、AI教材による学習、担任制トレーナーのサポート、オンライン自習室の利用、質問対応などが含まれる。特別支援として入塾金および月額利用料1.5ヶ月分の免除が設定され、対象生徒のみに適用される形式だ。
「atama+」は全国4,500教室以上の塾・予備校で導入されており、AIによって生徒個々の学習状況を分析してカリキュラムを最適化する教材として運用されている。
教育DXと個別最適化の実装広がる
atama plusは、リソー教育グループのスクールTOMASと協働し、生成AI搭載型教育支援ツールの実証を進めるなど、AI活用による教育DXの実装を拡大している。文部科学省の学習指導要領に準拠したヒント提示機能を備えた学習支援技術の開発も行い、対面指導とAI教材の融合を模索する動きを示してきた。
また、同社のAI教材は立命館大学や共愛学園前橋国際大学など複数の大学入試プログラムに採用されており、高校生の学力修得を支援する仕組みとしても活用されている。
「atama+ オンライン塾」は、AI教材による学習指導を中心にしたオンライン塾ブランドとして2024年以降自社運営を拡大しており、同社が開発したAI教材を活用する直営サービスシリーズの一つだ。背景には、塾・予備校での導入実績を基盤に、オンライン学習体制を全国の生徒に提供する流れがある。
本支援の運用は、atama plusが自社で運営する「atama+ オンライン塾」を軸に行う。対象となる生徒への案内は特設ページを通じて提供されており、運用主体や申込方法については公表範囲が限定されている。対象外の生徒や別サービス利用者に対する補償措置などの記載は確認されていない。
同社ではAIを用いた個別学習を通じ、基礎学力の効率的な修得と学びの継続を支える教育インフラの開発を進めており、塾・学校間の連携を含む運用支援体制を構築してきた。今回の緊急支援は、既存リソースを転用した生徒支援対応として実施されるかたちとなっている。