アサヒグループホールディングス株式会社(東京、社長 勝木敦志)は、立教大学や龍谷大学の学生などと協働し、「責任ある飲酒」を実践的に学べるボードゲーム『CARE & CHEERS(ケアチア)』を開発した。今後、企業や大学などで実施している適正飲酒セミナーや社内研修で活用し、適正飲酒の啓発と不適切飲酒の防止を推進する方針だ。
『CARE & CHEERS』は、お酒に関する悩みや困りごとに直面したプレーヤーに対し、ほかのプレーヤーがアドバイスや働きかけを行う設計とする。自分や周囲が飲酒トラブルに陥るのを未然に防ぐ声のかけ方や手助けの方法を体験する内容で、20歳以上を対象とする。節度を守り適度に飲酒する重要性が共有される一方、嗜好や価値観の違いへの理解を深め、他者への配慮や適切な働きかけを学ぶことを目的に据える。
20歳以上が対象
開発協力団体には、立教大学法学部の薬師丸正二郎ゼミ(薬師丸正二郎教授、ゼミ生および有志の学生)や、社会言語学を研究する龍谷大学政策学部の村田和代ゼミ(村田和代教授および10期生)が含まれる。試作品は学生同士のグループ、学生と社会人が混在するグループでトライアルを実施し、改良を重ねたとしている。龍谷大学側では、ゲーム中の会話分析と事前事後アンケートによる実証研究を行った。
開発にあたっては、お酒を飲み始めたばかりの世代の声を反映するため、立教大学の学生有志やSUMADORI-BAR SHIBUYAで働く大学生と協働した。学生の実体験をもとにゲームのルールやキャラクターを設計したという。SUMADORI-BAR SHIBUYAは2025年末をもって営業を終了し、2026年春に表参道へ移転予定とされる。商標登録は申請中だ。
大学と役割分担
開発体制は、アサヒグループホールディングスが学生と協働してルールやキャラクターの設計を進め、試作品のトライアルを踏まえて改良を重ねる形をとった。効果の検証では、龍谷大学政策学部の村田和代ゼミが会話分析と事前事後アンケートによる実証研究を担った。ゲームの活用先は、企業や大学などで実施している適正飲酒セミナーや社内研修とされ、対象は20歳以上としている。
一方で、企業や大学などでの活用方法の詳細や、実施回数・導入先の範囲などの具体は明示されていない。アサヒグループは「酒類を取り扱う企業グループとしての飲酒に関する基本方針」に基づき、有害なアルコール使用を減らし、酒類文化の健全な発展に貢献する責任を認識しているとしている。
