株式会社朝日広告社(東京都中央区)は、新市場を創造する専門ソリューションチーム「ASAKO Critical Concept Center」を発足した。生活者の身近な課題に目を向け、見落とされていた共感性の高いニーズの発見を通じて、企業の商品・サービスの新たな側面を掘り起こす。事業拡大に課題を持つ企業を対象に提供する。
ASAKO Critical Concept Centerは、暮らしの中にある身近な社会課題にフォーカスする点を柱に据える。「戦争」「貧困」「環境問題」など生活者にとって距離があり自分ごと化しづらい大きな課題ではなく、そうした課題の陰で見落とされがちな課題を扱う。独自の視点で開発した「クリティカルコンセプト」を用い、新市場の創造を支援する取り組みとした。朝日広告社にとっては、総合広告会社の知見や機能を活用する。
生活課題を種に継続発掘
取り組みの起点として、身近な課題を「クリティカルシード(コンセプトの種)」と位置づけ、継続的に発掘し公開する方針を示した。暮らしの中で独自性があり高い共感性を有している課題を、新市場創造の可能性を秘めた今までにないコンセプトを生み出す「種」として扱う。今回公開するものに加え、随時公開を予定している。
さらに、企業の商品・サービスと「クリティカルシード」を掛け合わせ、「共感力・波及力のある」クリティカルコンセプトを開発・提案する。朝日広告社は、商品やサービスの売上や事業拡大に課題を持つ企業を対象に、商品・サービスの新たな側面を発掘し、生活者に共感される新市場の創造を支援する考えを示している。
クリティカルシードとクリティカルコンセプトの例として、朝日広告社は「雨の日の憂鬱さ」を挙げた。この課題にフォーカスし、クリティカルシードとして「雨の日をもっと楽しもう」を提示した。これとフィットネス事業を掛け合わせ、クリティカルコンセプト「雨の日こそランニングでリフレッシュしよう」を開発した。
朝日広告社は、クリティカルコンセプトに基づいた各種プランニングから実施までをワンストップで提供するとしている。
随時公開や役割範囲
ASAKO Critical Concept Centerの運用は、独自の視点で「クリティカルシード」を継続的に発掘し、公開する形をとる。公開は今回分に加え、随時公開を予定している。朝日広告社は、商品・サービスとクリティカルシードを掛け合わせ、クリティカルコンセプトを開発・提案する流れを示した。
対象は、商品やサービスの売上や事業拡大に課題を持つ企業とされる。朝日広告社は総合広告会社の知見、機能を活用し、クリティカルコンセプトに基づくプランニングから実施までを提供する方針を示しているが、具体的な提供範囲の区切りや個別の実施体制、費用条件などは記載していない。
今回の発足で焦点となるのは、朝日広告社が「身近な社会課題」を切り口に、クリティカルシードの継続的な公開と、企業の商品・サービスとの掛け合わせによる提案を進める点だ。
