アルティウスリンク株式会社(東京都渋谷区)は、KDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」で、刺繍巾着付き電報となる刺しゅう電報「華結」「菊結」を10日から販売する。祝電用の「華結」と弔電用の「菊結」をそろえ、台紙から取り外した刺しゅう部分を巾着袋として使える設計とした。電報の役割に加え、手元に残る形での贈答需要に対応する狙いがある。
新たに加わる2商品は、台紙の刺しゅう部分を巾着袋として再利用できる点が特徴だ。祝電「華結」は牡丹や梅の花をモチーフに金糸を織り交ぜた刺しゅうをあしらい、弔電「菊結」は白を基調とした菊の刺しゅうに花々と葉を添えた。アルティウスリンクが提供する「でんぽっぽ」の商品ラインアップの一つとして展開し、結婚式や葬儀など慶弔の利用シーンを想定する。電報メッセージと刺しゅう意匠を組み合わせることで、送り先に届いた後も巾着として利用できるようにした。
全国配達と400文字運用
受付・配達地域は全国で、14時までの申し込みで最短当日に届ける(一部地域を除く)。Webサイト経由の申し込みでは最大400文字まで無料とする。台紙のサイズは縦18.6cm×横23.0cm、巾着は縦19.5cm×横16.8cmで、「華結」「菊結」は同一仕様とした。取り扱いの基本仕様をそろえ、慶弔いずれの用途でも同じ運用条件で提供する。
申し込みはWebサイトと電話(「115番」「専用フリーコール」)で受け付ける。115番での電報受付はKDDIグループの電話利用者に限定する。支払いはクレジットカード決済に加え、「au PAY(auかんたん決済)」「d払い」「ソフトバンクまとめて支払い」のキャリア決済に対応し、法人会員は請求書払い、口座振替、KDDI電話料金との合算にも対応する。
アルティウスリンクは「でんぽっぽ」で、Webサイトの使い方ガイドや文例の検索機能、インボイスに対応した配達完了通知メールなどを整備してきた。慶弔に関する文面作成や手配の実務負荷を下げる仕組みを積み重ねてきた経緯がある。今回の「華結」「菊結」では、刺しゅう部分を巾着袋として使える形とし、祝儀袋や小物入れ、数珠や袱紗を収める用途を想定した。電報という通信サービスの提供にとどめず、受け手側の保管・再利用までを含む贈答の形を商品設計に組み込んだ点が特徴だ。
「でんぽっぽ」は特定信書便事業者が提供する電報類似サービスで、利用者向けに電報を送るタイミングや忌み言葉などの留意点を公式サイトで解説し、文例集も掲載している。電報サービスの周辺では、文面の作法やタイミングに関する情報提供が利用導線の一部となっており、同サービスも慶弔の手配業務に必要となる情報を同一サイト内で完結できるよう運用してきた。
Webと115番の二経路
14時までの申し込みで最短当日に届ける仕組みや、Web経由で最大400文字まで無料とする取り扱いは、既存の商品と同様に適用する。台紙と巾着の仕様を共通化し、祝電と弔電で意匠を分けつつ、取り回しの条件をそろえた。
アルティウスリンクは「でんぽっぽ」の商品ラインアップの一つとして「華結」「菊結」を投入し、電報市場での慶弔向け需要の取り込みを図る。祝儀袋や香典袋に添える電報が依然として一定の需要を持つなか、受け手の手元に残る実用品を組み合わせた新商品で、他社サービスとの差別化を進める構えだ。
(画像提供:株式会社アルティウスリンク様)
