ABC株式会社(愛知県名古屋市中村区)は、農機具買取サービス「ノーキウール」を1日から開始する。対象エリアは兵庫県北部と鳥取県北部で立ち上げ、順次全国に対応を広げる方針だ。電話による仮査定を入口に、壊れている農機具や旧型機も買取対象に含める。
「ノーキウール」は、不要になった農機具を電話一本で仮査定できる点を特徴とする。壊れている農機具や旧型機でも買取可能としており、農家の相談窓口を電話に置く形をとる。ABC株式会社は、買取にとどまらず「売る」から「買う」までをワンストップで支援するプラットフォームを目指す取り組みと説明している。
4月1日、2県北部で開始
受付開始日は2026年4月1日で、開始時点の対象エリアは兵庫県北部と鳥取県北部に限る。仮査定は最短当日に回答するとし、申し込みから約1週間以内にスタッフが訪問する運用を示している。対応メーカーはクボタ、ヤンマー、イセキ、三菱など国内外の全メーカーとしている。
買取対象はトラクター、コンバイン、田植え機、耕運機、管理機、動力噴霧器、薪割り機、運搬車など、農業で使用する農機具全般を挙げる。動かない、部品が欠損しているといった状態でも引き取り可能とし、仮査定から買取完了までの手続きは電話相談、必要情報の確認、仮査定額の連絡の順で進むとしている。
今後の機能拡充では、2026年5月以降にアプリによる査定機能を追加する予定を示した。スマートフォンから写真を送る形で査定を行うとしている。2026年6月には、AIが全国の中古農機具情報を毎日自動で検索し、希望条件に合った中古農機具を知らせる「AI購入サポート」の提供も予定する。
問い合わせ窓口は電話とし、受付時間は9:00〜18:00、土日祝休みとしている。古物商許可は愛知県公安委員会の第541052600600としている。
サービス開始の背景としてABC株式会社は、農業従事者の高齢化や離農の増加に伴い、使わなくなった農機具の処分に困る農家が年々増えている点を挙げる。大型の農機具は自治体の一般的な処分方法では対応が難しく、買取業者への依頼にもハードルを感じる人が少なくないという。
この状況を受け、電話一本で相談でき、壊れている農機具や古い機種でも買取可能なサービスとして「ノーキウール」を立ち上げたとしている。開始時の対象エリア外の利用者にも電話での相談を促す運用を示している。
アプリ査定とAI購入支援
運用面では、電話での仮査定を入口にし、必要に応じて写真の送付方法を案内する形をとる。仮査定結果は機種の市場相場から概算を提示し、仮査定額に納得した場合に訪問日程を調整する流れとしている。訪問後は現物確認のうえ最終金額を確定し、その場で支払うとしている。
提供範囲は開始時点で兵庫県北部と鳥取県北部に限定し、以降は順次全国へ対応エリアを拡大する方針を示している。機能面では、2026年5月以降にアプリ査定機能、2026年6月に「AI購入サポート」の提供開始を予定する。ABC株式会社は「ノーキウール」で農機具の売却と購入をつなぐ段階的な機能拡充を示している。
